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JIROの独断的日記
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2006年07月15日(土) 「<ジャワ地震>死者339人」 「ジャワ島」や「レバノン攻撃」より「秋田児童殺害」を優先する日本のマスコミ

◆記事1:<ジャワ地震>死者339人、負傷者も600人以上に

【パガンダラン(インドネシア西ジャワ州)井田純】インドネシア・ジャワ島南方沖で17日午後に発生した地震と津波による被害は、18日夜までに死者339人、負傷者600人以上となった。

インドネシア保健省がAP通信に明らかにした。避難生活を送る住民は5万4000人以上。

136人が行方不明になっており、犠牲者はさらに増える可能性がある。

在インドネシア日本大使館によると、62歳の日本人男性が肩の骨を折るなどのけがを負ったが、パガンダランの病院で応急手当てを受け、命に別条はない。

これまでの調査では、他に日本人の負傷者は確認されていない。

最も大きな被害を受けたパガンダランは、釣りやサーフィンを楽しめる行楽地で外国人バックパッカーにも人気が高い。

パガンダランに津波が到達したのは地震発生の約7分後だが、地元当局者は毎日新聞に「地震の後、国からの津波警報はなかった」と証言した。

(毎日新聞) - 7月18日23時25分更新


◆記事2イスラエル軍が大規模侵攻も=7日連続でレバノン攻撃、死者230人

【エルサレム18日時事】イスラエル軍は18日、7日連続となるレバノンでの空爆作戦を展開し、ロイター通信によると、住民や兵士ら29人が死亡。

これまでの軍事作戦による死者は230人を超えた。

イスラエル軍高官はイスラエル兵を拉致したイスラム教シーア派武装組織ヒズボラへの圧力をさらに強化するため、今後、大規模な侵攻作戦を展開する可能性に言及した。

(時事通信) - 7月19日3時0分更新


◆コメント:自然災害(ジャワ島)や戦争(中東)で大勢の市民が命を落としているのに、「畠山被疑者」をトップで報じる日本のテレビ。

物事には軽重がある。

インドネシアはわずか2か月足らずの間にM6.9とM7.2の地震と津波で何千人という人が亡くなっている。



そして、中東では、イスラエルがレバノンを攻撃している。イスラエルの攻撃により殺された、レバノン各地の一般市民は数え切れない。

一方、イスラエルの市民もレバノン過激シーア派組織「ヒズボラ」の報復攻撃に晒されている。


◆圧倒的な情報量、BBC

BBCはご存知「イギリスのNHK」のようなものだが、世界中に張り巡らした情報網がすごい。英語など読めなくても、写真を沢山載せているから、世界の大体の様子がわかる。
ジャワ島の様子は、Indonesian tsunami で見ることができる。津波によって海沿いの街が壊滅状態であることが良く分かる。
中東、ベイルートとイスラエルでは、イスラエル軍、ヒズボラの攻撃がいずれも、相手の一般人を故意に狙って殺しているところが何とも卑劣である。
BBCのサイトでは、Bloodshed continuesの一連の写真を見ると、双方の攻撃のすさまじさがわかる。
ジャワ島、イスラエル=レバノンの写真いずれにも、残酷な死体の写真は載っていないから、一度ご覧になってみてはいかがだろうか。


◆日本のマスコミは、いい加減「彩香ちゃん殺害」ばかり報じるのを止めろ。

秋田県の事件は、子どもが殺されたのだから、無論、凶悪な犯罪であるが、その場しのぎでコロコロ供述を変える畠山被疑者ばかりをトップで扱うのはいい加減止めたらどうか。

畠山被疑者が極めてクロに近いグレーである、という印象は否めないが、被疑者が起訴され、裁判で有罪判決が確定するまでは、無罪の推定をしなければならないことを、

日本の「ジャーナリスト」が「知らない」では済まされない。



一般論で述べるならば、民主主義においては法によって定められた手続きを遵守することが肝要である。

「あいつが犯人に違いない。死刑にしろ」では、封建時代と変わりがない。



長くなるので詳しいことは、検索していただきたいが、

1994年6月の「松本サリン事件」では、第一通報者の河野義行氏を警察は重要参考人として取り調べを行い、

マスコミはそれを見て、確たる証拠が無いまま(それどころか、河野さんが所持していた農薬からサリンを生成することは不可能という専門家がいたのにも関わらず)、

河野さんが犯人であるかのごとき印象を与える報道を続けた。

結局、河野さんは全くの「シロ」だった。

あのときの醜態をブンヤ(新聞記者、ひいてはマスコミのこと)どもはもう忘れたのか?


◆Sense of proportion

この言葉はかつて何度か用いた。

最初に使ったときの説明をご参照頂けると有難い。



先に書いたとおり、物事には軽重(けいちょう)がある。

報道関係者は、その軽重を見極め、今現在、世の中全体で何を先に伝えるべきか判断して、まず、その取材に注力するべきであるが、

民放テレビの報道は理想にほど遠い。



どうして、これほど程度が悪いのかというと、放送内容自体の重要性よりも、視聴率を取ることの方が、彼らにとっては重大事だからである。

世の中がどうなるか、よりも、如何に数字(視聴率)を取る番組を作るかだけが、ニュースを選別する基準になっている。

プロデューサーの頭の中では、「公の利害」よりも「自らの出世」のほうが大きな意味を持つらしい。

これは、”Sense of proportion”ではない。

"Sense of promotion"(出世欲)だ。


2005年07月15日(金) 「台湾海峡紛争に介入なら核使用も=中国軍当局者、米国に警告−英紙」英字紙の引用は正確に行うべし。
2004年07月15日(木) 「逆風の中、よく頑張った」(小泉首相)←久々に笑ったよ。ありがとう。
2003年07月15日(火) 「嫌な事があったら、何か人に親切なことをしなさい」(小学校の担任の先生)

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