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JIROの独断的日記
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2006年07月04日(火) お薦めいろいろ。(加筆版)

◆音楽配信サービス:ナクソス・ミュージック・ライブラリー

これです。→ナクソス・ミュージック・ライブラリー

完全定額制。一ヶ月1,900円で、いくらでも聴き放題。超有名曲から、超無名曲まで。

但し、ストリーミング再生オンリーです。ダウンロードは一切できません。

iPodに録れて屋外でいつでも気軽に、と言う訳にはいかないということです。しかし、クラシックは一曲が長いから、あまりダウンロードに適さないのではないかと思うのです。

オペラなんか、CD3枚で「一曲」。

極端な場合、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」ってのは、全部上演するのに4晩かかるのです。4時間じゃないよ。4晩。

しかも、一晩それぞれ3時間。CD20数枚で「一曲」。



ブルックナーの交響曲の長い奴もCD2枚で「一曲」。

だから、ナクソス・ミュージック・ライブラリーの配信形式は、クラシックに適していると思います。

自宅でじっくり聴く。

もう一つ。クラシックのピアニッシモは本当に弱い音だから、いくら音を遮断するヘッドフォンをつけたとしても、雑音があったら聞こえない。

電車の中で聴くものではないんです(聴くのは自由だけどね)。



「ナクソス」というのは、1984年にドイツ生まれの実業家と日本人バイオリニストの奥さんが起こしたCDのレーベルで、一枚1,000円もしないCDを売り出したので、有名。

演奏家はグラモフォンとか、フィリップス、ロンドン、のような有名レーベルに出るような人はいないけど、無名で優秀な演奏家を見事に発掘している。

とにかく、聴き放題、ひと月でバッハのカンタータ全部聴いても(無理だと思うけど)、

ヴェルディとプッチーニのオペラ全部聴いても(無理だと思うけど)、1890円。



初心者向けの、「ベスト・オブ・バッハ」の類も用意されている。「映画で使われたクラシック」とかね。



一方で、極めてマニアックなコレクションが揃っている。私もこんなに知らない曲が多いのだと言うことを痛感しました。

映画アマデウスでは、モーツァルトに嫉妬心を抱く「無能な」作曲家のように描かれているサリエリの曲。初めて聴きました。

サリエリってね。映画のイメージ(あの役者さんは上手いね)が強すぎるけど、ベートーベン、シューベルト、ピアノ教則本で有名なチェルニーなどの先生なんですよ。

ナクソス・ミュージックライブラリーには、サリエリの「オーボエ協奏曲」があったので聴きました。

決して、鈍才ではない。それなりの才能がある人です。

ただ、相手(モーツァルト)があまりにも超弩級の天才だった。それが、悲劇でした。

けれども、モーツァルトの天才を見抜いたということは、サリエリにもそれだけの才能があったということです。凡人に天才は見抜けません。



さて、ナクソス・ミュージックライブラリーには、ものすごく珍しい曲、演奏も多い。

「イギリス・チューバ協奏曲集」とか、「四手によるウェーバー序曲集」とか。

ヴォーンウィリアムズのテューバ協奏曲って、日本のチャンバラ映画からヒントを得たとしか思えない。変ってるわ。この人。

「四手(二台のピアノということ)によるウェーバー序曲集」。聴いたことのないピアニストだけど、上手い。

「アブハッサン」なんて、オーケストラに引けを取らない。

初心者もマニアも楽しめるように工夫されている、良心的なサービスだと思い、紹介しました。


◆インターネットコンテンス配信(アメリカの昔のテレビドラマ)AII「チャーリーズ・エンジェル」

驚いたね。AIIは昨年の選挙前、ビデオニュース・ドットコムを見るために登録したのだが、

他のコンテンツ配信サービスのようにいろいろな番組を流している。

韓流もいいが、私たちが学生の頃、日曜日の夜、アメリカのテレビドラマを吹き替えで日本の民放がよく放送していたでしょう?



数年前、映画としてリバイバルした「チャーリーズ・エンジェル」はありゃだめですよ。

元祖は30年前だけど見てご覧なさい。今はこの女優さんたち、見る影もないだろうがこの頃は綺麗。

これですよ。テレビドラマってところ。

ケイト・ジャクソン、ファラ・フォーセット・メジャーズ、ジャクリン・スミスですよ。

綺麗な画像で見られます。声優は違うけどね。違和感ないです。一話2日間315円。

その前にAIIの入会費がいるのかな?大したこと無いですよ。


DVD「王様のレストラン」

1995年、つまり11年前のテレビドラマ。

当時私はロンドンにいたけど、日本のテレビをビデオにして貸し出している日本書店があって偶然見つけた。

あまりの面白さに驚いた。三谷幸喜氏を知ったのは、これが初めて。

このドラマは、11話全てがセットの中だけで撮られている(全くロケが無い)。

レストランのセットだけが舞台である。それでこれだけ面白い。完全な台詞劇。大変な才能だと思った。



DVDでは、副音声で、全話に三谷氏と俳優のコメントが入っている。一つだけネタバレ。

冒頭の格言、

「人生で起きることは、全て皿の中でも起きる」(ミッシェル・サラゲッタ)

は、全部、三谷氏の創作だという。大したものだ。



服部隆之氏の音楽も素晴らしい。

あの冒頭の音楽、フランス語で「勇気」という意味らしいが、聴く度にまさしく勇気を鼓舞される。

それにしても、あのホルンソロ、美味しい(丁度良いぐらいの難しさで、カッコイイメロディーで、目立つ、という意味です)よね。

ホルン吹きが羨ましい。今日は、軽めでしたね。たまには良いでしょう。疲れたよ。


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