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JIROの独断的日記
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2005年11月02日(水) 「アジアオーケストラウィーク2005」←どのメディアも報道しない。

◆資料:「アジアオーケストラウィーク2005」10月、東京で演奏したアジア・オーストラリアのオーケストラ

 10月4日(火)19:00開演 

テジョン・フィルハーモニック管弦楽団(韓国)

◆指揮:ハム・シニク

◆ヴァイオリン:カン・ドンスク

◆曲目:キム・チヨン「英雄たち」

   メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

   マーラー:交響曲第1番「巨人」



10月5日(水)19:00開演

タスマニア交響楽団(オーストラリア)

◆指揮:セバスチャン・ラング=レッシング

◆オーボエ:ダイアナ・ドハティ

◆曲目:エレナ・カッツ=チャーニン:「ミシック」

      R.シュトラウス:オーボエ協奏曲

      ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄



10月6日(木)19:00開演

ヌサンタラ交響楽団(インドネシア)

◆指揮:エドワード・ファン・ネス

矢崎彦太郎

◆ピアノ:アナンダ・スカルラン

◆曲目:ヤズィード・ジャミン:「ニ・ロンゲン」スンダの太鼓とオーケストラのための

      オット・シダルタ:「ジャンゲラン」バリの伝統楽器とオーケストラのための

      ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調

      ベートーヴェン:交響曲第7番



10月7日(金)19:00開演

広州交響楽団(中国)

◆指揮:ロン・ユイ

◆ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ

◆曲目:ファ・エンジュン:「ニ泉映月」

   ヘ・ザンフォ/チェン・ガン:ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」

   チェン・キガン:組曲「蝶恋花(ヴェールを取られたイリス)」

   女声3声と3つの中国古典楽器とオーケストラのための


◆コメント:ニュース、報道というものは、紛争、対立、しか伝えてはいけないのか?

 アジア・オーケストラ・ウィークは2002年から始まった、文化庁主催の催しで、今年で4回目になる。

アジア・太平洋地域の国々を代表するオーケストラを招いて大阪と東京で開かれるフェスティバルである。

資料に載せたのは、先月、東京で行われたコンサートの日程である。いずれも、東京オペラシティ コンサートホールという、一流のホールで行われた。

大阪では、ザ・シンフォニーホールが会場だった。これまたオーケストラコンサート用の一流ホールである。

ここで演奏したのは、いずれもプロのオーケストラだが、クライマックスは先週の金曜日のコンサートである。

日本人と韓国人の音楽学生が合同オーケストラを臨時に編成して一緒に同じ曲を演奏したのである。

私は、マスコミがこのような画期的なイベントを何故伝えないのか理解に苦しむ。話題が「クラシック」で「数字が取れない」のが理由なら、卑属の極だ。



10月28日(金)19:00開演

東京オペラシティ・コンサートホール(東京都新宿区西新宿3-20-2

■指揮:チョン・ミョンフン

■管弦楽:日本および韓国の約100名の若手演奏家からなる特別編成オーケストラ

■ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

■チャイコフスキー:交響曲第4番


私は、金曜日で月末で仕事の関係でいけなかったが、是非、行きたかった。
この日の演奏のために、日本の学生が8月に1週間も韓国へ行って合宿をしたのだ。

指揮は、一昨日、「幻想交響曲」のお薦めCDで紹介した、チョン・ミョンフンだ。



私は確信するが、このような交流を通じて、日本人と韓国人の音楽学生の間に友情が生まれない訳がない。

一つの音楽を立派に演奏しようとすれば、嫌でも親しくなるのである。ここには対立の図式は無い。国籍の相違など無関係である。

芸術への志は、憎しみ、対立とは正反対の精神である。

昔、ウィーンフィルと来日した、カールベームという指揮者は、「人間の存在を少しでも明るく照らし出すことが、芸術家の使命である」と言った。

私は、年を取るにつれ、この言葉が真理を表していることを理解できるようになった。



日本と韓国が対立しているのは、考えてみれば、政治家や役人が対立しているのである。

しかし、錯覚とはおそろしいもので、テレビで、そのような否定的イメージばかりを吹き込まれると、あたかも、韓国人や中国人と「対立しなければいけない」かのように思えてくる。

だが、それは、間違っている。

ここで紹介したコンサートの情報は、驚嘆するほど、どのメディアも伝えない。

繰り返すが、揉め事ばかり伝え、国民にマイナスの暗示をかけるべきではない。

例えば、日韓合同オーケストラの合宿風景から本番までを取材したドキュメンタリー番組を製作して日韓両国で放送したら、随分と雰囲気は変ると思う。

「たかが音楽ぐらいで、互いの憎悪がなくなるものか」と思う人は、指揮者の岩城宏之さんが経験した音楽は戦争がもたらした憎悪すら溶かしてしまう、というエピソードを読んで頂きたい。

対立するよりも、仲が良いほうが好ましいにきまっている。芸術はそのための最良の手段の一つであると信じる。

いくら外国に軍隊を送っても平和は訪れない。


2004年11月02日(火) 「『宿舎直撃されても被害軽微』」防衛庁長官 「サマワは戦闘地域に当たらず…首相、宿営地着弾で」大本営発表そのものですな。
2003年11月02日(日) 「おまえは日本人か」=寮の各部屋回り次々暴行−中国・西北大事件 中国人、いい加減にしろよ
2002年11月02日(土) タバコには厳しいが、酒には寛容な社会

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