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2005年10月06日(木) |
参議院予算委員会インターネット中継のさわり。首相は詭弁の天才 |
◆記事:参議院インターネット審議中継:10月4日池口衆議院議員(民主)の質問と、麻生総務相、小泉首相の答弁、抜粋・要旨
池口修次(民主):総理は所信表明の中で国家公務員の人数の問題にこだわって、結構な時間を使いました。この国家公務員の人数の問題には、意味があるのですか?
小泉首相:郵便局では、常勤・短時間合わせて38万人がこの仕事をしている。本当にこんな人数が郵便局の仕事に必要なのか。
警察官全国で25万人、自衛官24万人、外務省、全世界の大使館・領事館併せても6000人足らずですよ。
公務員を減らすのなら、郵便局を民営化することが、一番公務員を減らすことが出来るじゃないですか?
池口:人数を減らしたらどういう効果があるんですか?
小泉首相:これは、面白い質問をなさる。公務員を減らすって、これはみんな賛成だったんじゃないんですか?民主党も。郵便局を民営化すれば一番公務員が減るのです。
池口:いや、ですから、総理の公務員削減の議論は、「構造改革にあたり、財政がきびしいので、人件費を減らすために公務員を減らすのだ」、という論理だが、公務員の給料は全部税金から出ているのですか?
総務大臣に伺いたい。
日本郵政公社の人達の給料はどこから出ているのですか?
麻生総務大臣:郵政3事業の収益から出ています。
池口:選挙期間中、総理は意図的にこの点を誤魔化していた。郵便局員の給料は彼ら自身が稼いでいる。それを言わなかった。正しい情報を有権者に与えないで良いのですか?
小泉首相:私は極めて分かりやすい説明をしていましたよ。公務員の人数を減らすのには郵便局を民営化するのが、最も効果的だと。
そんな、郵便局員の給料の出所なんて細かいことをいっていたら、国民は聞いてくれませんよ。
◆コメント:こういうの、詐欺っていうんじゃないの?
選挙当日の日記にも書いたが、昨日の参議院予算委員会で、この問題を池口議員が問いつめている。
選挙期間中、小泉首相は、「郵便局員の人数は38万人で、全国の警察官より多い。公務員の数を劇的に減らすためには、郵政民営化が一番だ。」
と繰り返していたが、多くの国民は、日本郵政公社は黒字で、職員の給料は、切手やはがきの売り上げで得た収益から出ているということを知らない。
小泉首相は国民が知らないことを認識していたのに、敢えてこの点には触れなかった。
何も言わなければ、有権者は、公務員だから給料は税金から出ているのだろうと思ってしまう。
小泉首相はこのような大事な点を説明せずに、ただ公務員を減らすために郵政民営化を実現しなければならない、と選挙期間中、何度も繰り返した。
参議院も、衆議院と同様に、審議の様子を参議院インターネット審議中継で見ることが出来る。
上の質疑答弁は10月4日の予算委員会である。
下手なバラエティーやお笑い番組など比べものにならないほど面白い。
首相のあまりにも無茶苦茶な答弁には誰しも感動するだろう。
実際には、麻生総務相が「日本郵政公社の郵政3事業から出た収益から(郵便局員の給料は)出ています」という発言をするまでに、何とか誤魔化そうと、のらりくらりやっている。
その後の小泉首相の発言、開き直り方がすごい。
国民を故意に錯覚させておきながら、「細かいことを説明したら、有権者が演説を聴いてくれない」という。細かいことだったのだろうか?
答えは、言うまでもない。
とにかく、一度お聴きになることをおすすめする。10月4日予算委員会。
発言者池口修次をクリックすれば、そこから再生が始まる。
小泉首相は、紛れもなく詭弁の天才だ。
2004年10月06日(水) 「(日本は)『常任理事国入りを目指す』とだけ云っても、あまり意味がない」 ガリ前事務総長
2003年10月06日(月) <ノーベル賞>日本人候補は4人 米データ会社予測 1年なんてあっという間ですな。