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JIROの独断的日記
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2005年06月10日(金) 国語力の低下(続き)

◆様々な情報を頂きました。

 

 昨日、私は、中学生並の語彙力しかない大学生が、語彙・表現力を身につけるにはどうしたらよいのか?ということを書いた。

 そして、具体的な方法として、シソーラス(類語辞典)を用いること、を第一番目に上げ、「書物ではあまり類語辞典はない」と書いたところ、教えてくださる方がいて、Amazonで調べたら、確かに結構、色々とありますね。失礼しました。


という具合である。


◆しかし、本当の問題は、語彙が乏しいという自覚を持つかどうかだ。

 

 語彙を増やすためには、まず、語彙の乏しい人間が、「自分の語彙は乏しい」ということを認識した上で、さらに「それは、恥ずかしいことであり、語彙を増やそう」という意思を確立することが前提となる。

 しかし、大学生にもなって、「鶴の一声」という言葉を知らないという学生は、そもそも、「言葉」「言語」に対する関心が著しく低い人々だと考えられる。

 こういう人が、果たして、「語彙増やす方法」を知ったところで、それを実行に移す可能性はあるのか、と考えると、余り期待できそうにない。

 これは、困った結論で、それでは、どうしようもない。


◆こうなったら、強制するしかない。

 

 こうなったら、語彙が少ないと、社会に出られない、という仕組みを構築するしかない。

 本来、大学入試で国語の試験の点数の比重を大きくすることを期待したいが、無名私立大学は、とにかく経営を考え、バカでもよいから、学費を払ってくれる学生をある程度確保しなければならないので、易しい問題を出してしまうだろう。

 企業も同様である。

 所謂一流企業に入るような学生は、既にある程度の日本語の運用能力を身につけているだろうから、そちらは放っておいてよいだろう。

 だが、中小企業で、何が何でも人が欲しいという場合には、贅沢は言っておれない、と考え、敬語が使えなくても採用してしまうだろう。

 それなら、民間に任せてはダメだ。


◆一定の国語力に達していないものは、大学を卒業できないと文部科学省が決めたらどうだい?

 

これは、問答無用で、文部科学省が、漢字の読み書き、作文能力、敬語の習得などを全ての大学で毎年、全ての学年で実施する。そして、あまりにもお粗末な国語力しか持たない者は卒業させない。

 優秀な学生はばかばかしいだろうが、公平を期すため、つきあってもらう。

 このようにすれば、国語力をつけるインセンティブが生じる。

 逆の言い方をすれば、あまりにも貧困な日本語運用能力しか持たない者は、就職できないぞ、という状況を創出するのだ。

 「語彙を増やす興味」がなくても「語彙を増やす必要」を強引に作り出すのだ。


◆リンク集を御紹介します。

 

 これは、この日記の読者諸氏のご参考になればという趣旨である。

 一つはテープ起こし等■検索おすすめサイトその1■というのだが、テープ起こしに関係なく使えると思う。夥しい数の辞書・事典類が載っている。



 もう一つは、国語力とは関係がない。 かなりミーハーである。まあ、たまにはいいでしょう。

 テレビドラマデータベース

 これは、何とたった一人の、TV業界人ではない、素人が構築したデータベースである。たかがテレビドラマと仰る無かれ。

 ココまで完璧なサイトを作るのは尋常な労力ではない。聴くところによれば、TV屋さんすら、参考にしているそうだ。脱帽。



 最後に、私事ながら、週末で、かなり疲労が溜まっている。文章に変なところがあったら、ご容赦のほど。半分意識が朦朧としているのです。


2004年06月10日(木) <小6同級生殺害>救急隊員に「惨事ストレス」 PTSD専門医療機関の必要性
2003年06月10日(火) 「洪庵のたいまつ」

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