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JIROの独断的日記
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2005年05月29日(日) 小泉内閣支持率、6か月ぶりの5割台←「優先的に取り組んで欲しいこと」を無視する内閣を支持する国民

◆記事1:小泉内閣支持率、6か月ぶりの5割台

  

 読売新聞社が14、15の両日に実施した全国世論調査(面接方式)で、小泉内閣の支持率は、4月の前回調査より3・6ポイント増の51・4%となり、昨年11月の調査以来、6か月ぶりに5割台に達した。不支持率は37・0%と1・7ポイント減った。

  小泉内閣を支持する理由(複数回答)としては「これまでの内閣より良い」が46%で最多。これに「一応実績をあげた」「政治姿勢が評価できる」(各28%)――などが続いた。4月下旬に発足から5年目に入ったこともあり、政権の「安定感」を支持理由とする人が前回比4ポイント増え、15%となった。

 小泉内閣に優先的に取り組んでほしい課題(複数回答)では、

 トップが「景気対策」62%で、

 「年金など社会保障制度改革」56%、

 「北朝鮮問題」35%などの順。

 関連法案の国会審議を控える「郵政3事業の民営化」は10%と同2ポイント減で17項目中14番目。

国民の関心は依然として低い。(2005年5月16日21時26分 読売新聞)


◆記事2:<消費者物価指数>5年8カ月連続マイナス 東京都区部5月

 

 総務省が発表した東京都区部の5月の消費者物価指数は、価格変動の激しい生鮮食品を除く総合指数は前年同月比0.4%下落の97.1となり、5年8カ月連続の下落だった。

原油価格高騰の影響で、ガソリンや灯油が上昇したが、4月までと同様、電気代や電話料金の値下げによる影響で全体の物価水準が押し下げられた。(毎日新聞) - 5月28日21時24分更新


◆記事3:4月の全国消費者物価指数0・2%減、7か月連続下落

 

 総務省が27日発表した4月の全国の消費者物価指数(2000年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除いた総合指数で97・7と、前年同月に比べて0・2%下落した。7か月連続の下落で、下落幅は3月より0・1ポイント縮小した。(読売新聞) - 5月27日10時57分更新


◆コメント:「優先的に取り組んで欲しいこと」を無視する内閣を支持する国民

 

 世論調査の対象は無作為に抽出されるから、常日頃から、政治・経済などという「面倒くさいこと」を考えている人が回答者とは限らない。世の中、むしろそうではない人の方が多い。だから、世論調査において、論理的に矛盾した結果が出ても不思議は無い。

 不思議はないけれど、もう少し関心を払っては如何ですか、と言いたくなる。

 だって、そうでしょう。

 

小泉内閣に優先的に取り組んでほしい課題(複数回答)では、トップが「景気対策」62%で、「年金など社会保障制度改革」56%、「北朝鮮問題」35%などの順。関連法案の国会審議を控える「郵政3事業の民営化」は10%と同2ポイント減で17項目中14番目。国民の関心は依然として低い。

 というのに、小泉内閣は国民の関心がしたから3番目のことを最重要課題として行っている

 そもそも郵政民営化をおこなって、どういうメリットがあるのか、説明が足りない、と答えた人が、8割もいるのである。

 みんな、何がよいのか分からない、「郵政民営化」一点張りの内閣を支持するのは、おかしいのではないか。

 それでも、同時並行的に「国民が取り組んで欲しいこと」」の筆頭に掲げられている、「景気対策」で実績が上がっているのならばよいが、実際には、記事2、記事3を見れば明らかなとおり、東京都区部の消費者物価指数は、なんと5年8ヶ月連続で下落。全国ベースでも7ヶ月連続の下落。

 要するに、デフレは全然止まっていない。今は長くデフレ不況が続いているのだから、物価の下落を止めなければ、景気対策が実効を上げているとは言えないのだ。

 5月23日に書いたことと、そのリンク先で書いたことを読んでいただけると有難いのだが、金融担当大臣や、官房長官は、不良債権を減らした、と得意そうに宣言しているが、そもそも何のために不良債権を減らさせたのかといえば、デフレを止めるためだったことは忘れたふりをしている。


◆素朴な疑問

 

 結論的に繰り返すが、今の内閣は、国民が切望する「景気対策」には真剣に取り組まず、国民の関心が17項目中14番目でしかない郵政民営化、しかもそれによってどういうメリットがあるのか、国民の8割は良く分からないといっている、郵政民営化を最優先課題に据えているのである。

 どうして、支持できるのか?不可思議である。


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