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2005年04月29日(金) |
地球温暖化が進行している証拠が突き止められた」(BBC NEWS) |
◆記事:「地球温暖化」の「証拠」発見される。(BBC)
原文は、BBC NEWS | Science/Nature | Global warming 'proof' detected
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/4495463.stm
です。
NASAの研究者チームは、大気の温度変化を計算するコンピューターモデルと、海水温の計測を続けた結果、地球が太陽から吸収するエネルギーは、宇宙へ跳ね返すエネルギーよりも大きい、という確かな証拠を発見したと発表した。
同チームの論文は今週号の"サイエンス"誌に掲載される。
同チームによれば、これこそ、人間の活動(human activities)が地球温暖化の原因となっている動かぬ証拠である、という。
この研究者たちは、地球のエネルギー収支の不均衡を証明するために、大気の最上部が太陽の光から受ける熱量と、逆に地球から大気圏外へつまり宇宙に反射される熱量の差を測定することを試みた。
その結果、地球が吸収するエネルギーは、0.85ワット毎平方メートルだけ、宇宙へ戻すエネルギーよりも大きいことが、判明した。という。
◆専門領域なので、訳はこの辺にしておきますね。
趣旨は間違っていません。それは確かなのですが、専門用語の使い方(BBCの記事だから、学者さんたちは、これでも随分かみ砕いて話しているのでしょうが)などの問題があって、理科系ではない私にはちょっと、綺麗な訳が出来ません。
ご専門の若い方(別に若くなくても良いですけど)にお願い出来ればありがたい。
地球温暖化が進行しているのではないか、というのは、ここ数年の世界中の異常気象や、ちょっと科学記事を気にしていると目にとまる、「世界各地の氷河の溶けるスピードが、どんどん速くなっている」等という記事を読めば、うっすらと分かります。
但し、科学ってのは、数字で証明しなくてはいけないから、大変だね。
素人が目で見てすぐに分かるように、こういうところはBBCのサイトは良くできているのです。英語が読めなくても、次の6枚の写真をご覧になれば分かるでしょう。
これは、かつて南米大陸で最大だったアルゼンチンの氷河、これはスイスです。一目で明らか、ノース・カロライナ大西洋岸のハタラス岬、これは、海水面の上昇により、水没してしまうのではないかと云われている、ツバル、オレゴン州のフッド山。同じ季節に撮った写真ですよ、最後は、「ホワイトスプルース、カナダトウヒ。トウヒというのは松科の常緑樹だそうですが温暖化で昆虫が異常に繁殖して、葉を食い荒らしてしまった、という画像です。
◆京都議定書なんて、甘過ぎる。
京都議定書で決まったことは、この条約(議定書も条約も同じですわ。たまたま、議定書(protocol)という言葉が使われただけ)を承認して批准した国は、2008年〜2012年の間にCO2(二酸化炭素)の排出量を、1990年当時の排出量の96%のレベルまで減らす。ということです。
京都議定書で誤解されやすいのは、この条約は「排出量を減らす」ことを義務づけただけであり、地球上の温室効果ガスの総量を減らすことを目標としているのではない、ということです。
はっきり言えば、各国に科せられた目標は、温暖化防止の観点から見れば相当甘い、つまり効果が低いものなのです。
有る学者によれば、今現在の大気中のCO2濃度を維持するためには、直ちに、全世界がCO2排出量を7割ぐらいカットしなければならないとのこと。7割、70%ですよ。
京都議定書が2008年から2012年で減らせといっているのは、たったの4%。
だから、国連環境計画が地球環境概況2000で述べているとおり、地球温暖化を防ぐのは、「恐らく既に手遅れ」なのです。
温室効果ガスは、先進国が化石燃料を燃やして電気を大量に消費するからです。
従って、よほどの覚悟が無いと、確かに温暖化防止は無理ですね。
暖房は火鉢とコタツ。冷房は使わない。車にも乗らない。照明はロウソク、テレビは見ない。パソコンも使わない。電車も全部廃線。会社までは自転車か徒歩。
冗談ではなく、それぐらいのつもりにならないと、地球温暖化を防ぐのは無理。ということなのです。絶望的ですが、それが、現実です。
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