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JIROの独断的日記
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2005年01月08日(土) 「想像を超える」…町村外相、タイの津波被災地を視察 自衛官の心身の状態に注意せよ。

◆記事:「想像を超える」…町村外相、タイの津波被災地を視察

 

 【プーケット=川上修】町村外相は8日午後(日本時間同)、インドネシア・スマトラ島沖地震と津波で大きな被害を受けたタイ南部のプーケット周辺を視察した。

 被災状況を把握し、今後の支援に反映させるためで、外相は津波で全壊したホテルなどを見て回った後、記者団に「想像を超える激しさ、すごさ、悲惨さを感じた」と感想を語った。

 日本政府の支援や対応については、「無償資金5億ドルは、今月20日ごろまでに国際機関や各国政府に振り込む。単なる約束ではなく、すぐ実行に移す」と述べ、無償資金を早期に支援に使うべきだとの考えを強調した。

 また、外相は現地で被災者の治療に当たっている日本の緊急援助隊医療チームを激励した。(読売新聞) - 1月8日21時15分更新


◆コメント:各国政府は、救援活動に当たる人々の心身の健康に留意せよ。

 

 あの、鈍そうな町村外相ですら、顔色が変わっている。

 一つには、先日も書いたが、どこの被災地も、何百体、何千体という遺体が発する腐敗臭がもの凄いからであろう。

軍人で、少々のことには驚かない筈だし、既に政界から身を引くことを決めている、アメリカのパウエル国務長官、国連のアナン事務総長が現地を視察している様子をBBCやCNNで見ることが出来るが、その表情を見ると、改めて「ただごとでない」ことがはっきりとわかる。

視察するだけの人はいいが、ものすごい悪臭の中で、遺体をある程度修復し、防腐剤を注入し、搬送する作業を繰り返している自衛隊や各国の軍隊、ボランティアなどには、つくづく頭が下がる。

私など、週刊文春の写真を見ただけで、本当に気分が悪くなってしまったのである。

 現場の苦労は察するに余りある。

 今回のような大災害でなくても、交通事故や、火災などの悲惨な光景を目にして、PTSDを発症する、警察官、救急隊員、消防隊員、自衛官は多い、と精神科医が述べている。

現在、現地で働いている自衛官その他支援活動に当たる人々は、早めに交替するようにローテーションを組むべきだ。

悪臭の中で作業をすると言うことは、多量の細菌を吸い込んでいるわけであり、身体によいわけがないし、精神状態が不安定になるのは、むしろ正常な反応だろう。

自衛官が、心身に異常を来さないように気を配るのは、管理職、即ち、防衛庁長官だが、内閣は連帯して責任を負うのであるから、各閣僚は事態を注視せねばならない。


 何故、このような、当たり前のことをくどくどと書くかというと、理由がある。

 昨年5月だったか、6月だったか、サマワの自衛隊宿営地で集団食中毒があり、何十人もの隊員が高熱を発し、下痢と嘔吐で脱水症状を起こしたことがある。

 酷暑の地での脱水症状は、生命に関わる。しかし、その時には、内閣からだれも様子を見に行かなかったのである。

私は、くどいようだが、イラクへの自衛隊派遣には反対である。しかし、自衛官が実際に厳しい環境で体調を崩して苦しんでいるときに、知らん顔をしている内閣というのは、ひどいと思った。

まして、今回は、自衛官は人助けに尽力しているのである。困った人々を助けようと懸命に働く同胞を十分にケア出来ないような内閣は、無能だ。これは、日本政府に限った話ではない。


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