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JIROの独断的日記
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2005年01月01日(土) 「津波被害で5億ドル支援…小泉首相コメント」 イラクには50億ドルでしたね。

◆記事1:被災国支援で5億ドル無償供与=自衛隊の追加派遣も−小泉首相表明

 

 小泉純一郎首相は1日、インドネシア・スマトラ島沖大地震に伴う津波災害に対する緊急支援措置を発表した。最大5億ドル(約515億円)を被災国や国際機関に対し無償供与するとともに、捜索・救助活動のため自衛隊の艦艇、航空機、人員の追加派遣を検討する。6日にジャカルタで開かれる首脳級の復興支援会議で正式に表明する考えだ。(時事通信) - 1月1日23時0分更新


◆記事2:津波被災者救助でタイに派遣の海自艦が活動終了

 

 インドネシア・スマトラ島沖地震による津波災害で、国際緊急援助隊派遣法に基づき、12月28日からタイの周辺海域へ派遣されていた海上自衛隊の護衛艦など3隻について、大野防衛長官は1日、活動を終結するよう命令を出した。

 タイ政府から依頼された海域での捜索を終えたためで、3隻は被災者とみられる57人の遺体を収容し、タイ側に引き渡した。

 派遣されていたのは、護衛艦「きりしま」「たかなみ」と補給艦「はまな」。

 12月29日にタイ南部のプーケット島西方の沖合で1体を発見し、31日からは、同島の北北西約70キロの海域で計56体を収容した。日本人の有無は確認されていないという。

 また、30日には、艦載ヘリコプターで日本の国際緊急援助隊員12人をカオラックからピピ島に運んだ。3隻は、テロ対策特別措置法に基づき、インド洋で外国艦船への給油を行い、日本への帰国途中、タイ周辺での被災者の捜索活動を命じられた。(読売新聞) - 1月1日22時47分更新


◆記事3:外務省ホームページ:イラク関係「我が国のイラク支援 (平成16年11月15日)より

 

昨年10月のイラク復興国際会議(マドリッド会議)において、我が国は当面の支援として総額15億ドルの無償資金の供与(電力、教育、水・衛生、保健、雇用及び治安の改善等)、中期的な復興需要に対する支援として基本的に円借款により最大35億ドルまでの支援(電気通信、運輸等も含む)、合計50億ドルまでの支援を実施する旨表明しております


◆コメント:随分、扱いが違いますね。

 

日本政府は、イラクへは、米国から強要されて、50億ドルもの大金を拠出することが、決まっている。(記事3)

小泉首相がいうところによると(記事1)津波被害に対してはその十分の一しか、資金を提供しないのだそうだ。

また、イラク、サマワには、特別に生命の危機に瀕している人、つまり、スマトラ島沖地震の被災者のような緊急性を要する人はあまりいないと思うが、そこに、東京ドームが16個も入る巨大な宿営地を建設し、600人もの自衛官を2年間駐留させることになっている。

陸自のみならず、空自は米英軍の兵士や物資をC-130輸送機で輸送している。


一方、スマトラ島沖地震の被災者は、今もなお、生命の危機に瀕しているし、今後、伝染病の蔓延などによる、二次的な犠牲者が出て、未曾有の大災害となりつつあるのだが、記事2に書かれているとおり、タイの周辺海域へ派遣されていた3隻の海自の艦船は、29日にプーケット島付近に到着して、遺体の収容作業などを行っていたが、今日、防衛庁長官は活動を終了するように命令をだした。

この間、たったの3日である。

要するに、イラク戦争とスマトラ島沖地震に対する日本の対応は、資金供与 50億ドル:5億ドル、自衛隊 2年間:3日間

余りにも対応が違いすぎる。ほぼ、1年前に、sense of proportionと言うことを書いた。"sense of proportion"とは、「物事の重要性の大きさに応じて、それに注ぐエネルギーを正しく配分する能力」のことである。日本政府にはこの能力が欠落しているように思われる。

はっきり言えば、露骨に打算的で、人間として、下品だ。


2004年01月01日(木) 「小泉首相が靖国参拝、元日は初めて」←参拝するのは構わないが、公約では「8月15日」でしたね?小泉さん。
2003年01月01日(水) 一月一日

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