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JIROの独断的日記
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2004年12月23日(木) 「モスルの米・イラク軍共同基地に攻撃、22人死亡」ファルージャ総攻撃でテロリストを掃討したんじゃないの?

◆記事:モスルの米・イラク軍共同基地に攻撃、22人死亡

 

【カイロ=柳沢亨之】イラク駐留米軍などによると、イラク北部モスル近郊の米・イラク軍共同使用基地が21日正午(日本時間同日午後6時)ごろ、迫撃砲やロケット弾による攻撃を受け、米兵やイラク兵計22人が死亡、50人以上が負傷した。

 事件後、イスラム過激派「アンサール・スンナ軍」を名乗る組織がウェブサイトに犯行声明を流した。来年1月30日の国民議会選挙を前に治安回復を急ぐ米・イラク軍に打撃を与え、選挙を妨害する狙いと見られる。

 モスルでは11月、武装勢力が活動を活発化。米軍の大規模攻撃を受けた中部ファルージャの武装勢力も多く流入しており、治安が極めて悪化している。(読売新聞) - 12月22日1時14分更新


◆コメント:だから、アメリカ軍は一旦引き揚げたらどうですかい?

 

 「既成事実化」というか、簡単に言うと、人間の「慣れる」という感覚は怖いものである。イラク国内では、今、この瞬間も多分人が殺されている。そう考えても、何とも思わなくなる。

さらに、そもそも、どうしてイラクがこんな無茶苦茶な状態になったのか、ということなど、極東にいる我々は、考えなくても日常生活には何の支障もないので、明日のクリスマスイブはどうしようかとか、呑気なことを云っている。

云うまでもないが、イラクがこのような、どうしようもない「カオス状態」に陥ったのは、アメリカのせいである。

 イラクが大量破壊兵器を保有している証拠など無かったくせに、「確かな証拠がある」とウソをついた。

仮に、イラクが大量破壊兵器をもっていたとしても、それが自動的にアメリカのイラクに対する武力攻撃を正当化することにはならなかった。

 国際法が認める武力行使は2つだけ。

 自分の国が他国に侵略されたときに、個別的自衛権を行使する場合。

 もう一つは、国連安全保障理事会が、法律(国連憲章)の定める、正規の手続きで、多国籍軍の派遣を決定して、それに参加する場合である。

アメリカがはじめたイラク戦争は、この2つの条件のいずれにも当てはまらない。

 新聞やテレビでよく見たり、聴いたりする「イラク戦争の大義」などというものは最初から存在しない。

 それは、イラク戦争は正しいと思う、とか、思わない、とか議論するまでもない、客観的事実である。ところが分からない人には、いくらこれを説明しても分からない。分からない人の代表格は日本という国の内閣総理大臣である。彼は頭が悪いのだ。


◆アメリカの兵隊だって、イラクなんかで死にたいわけがない。

 

今回、北部、モスルの基地では、メシを食っている最中、つまりもっとも無防備なところに自爆テロが突っ込んだ訳だが、基地自体の警備は厳重なのに、何故、食堂などという奥まで入れたかというと、基地で雇っているイラク人職員にテロリストの協力者がいて、誘導したからだと云われている。

11月にアメリカ軍は「ファルージャが反米武装勢力の温床になっている」、と云って、総攻撃を行った。

 アメリカの主張によれば、ファルージャを叩けば安心、というものだった。 しかし、ファルージャ総攻撃の計画、日程は、日本の一般市民ですら、日本語の新聞を読んで知っていたのだ。狙われているテロリストグループが知らないわけはない。

ザルカウィはとっくにいなくなっていた。

いくらアメ公がバカでもそうなることは分かっていたはず。

テロリストとの戦いは実はアメリカにはどうでも良いことで、要するにイラクに居座り続ける口実を作っているのだ。

 イラクに何故居座りたいかといえば、やはり最大の狙いは石油でしょう。

 一方、 ファルージャからさっさと逃げた武装グループは場所を移しただけで、アメリカ人とそれに協力する連中を殺そうと、虎視眈々と狙っている。

 この状況は、ファルージャ総攻撃の前と後で、全然変化していない。


ブッシュは、この事件の後、「アメリカはイラクの平和を実現しなければいけない(だから、ここで逃げるわけにはいかんのだ」とバカなコメントを発した。

イラクが平和じゃなくなったのは、てめえのせいなんだよ、この間抜け。お前の所為でイラク人は既に10万人も殺されたし、米兵も1,000人以上が死んだ。

 米兵の多くはアメリカでも貧しい階層の出身者が多いという。軍隊に入ってイラクへ派遣されれば、特別手当がつく。将来もっと勉強したい若者が学費を得んがために、あるいは、家計を改善するために、志願している。本当は戦争になど行きたくないのだ。

アメリカ兵がイラクにいる限り、テロは続いて、死者は増えるだろう。勿論イラクの一般市民の犠牲者も増えるだろう。

イラクの国民議会の選挙が行われるのを助けるため、などという見え透いたウソはやめて、一旦、アメリカ人は全員引き揚げたらどうかね?

 世界中が迷惑しているのだ。

 いい加減にしろよ。ブッシュの大バカ野郎。そして、ブッシュを再選させた馬鹿なアメリカ人どもよ。


2003年12月23日(火) 「イラク派遣隊員に心のケア 防衛庁、PTSDの治療体制も」こういうのを「マッチポンブ」というのだ。
2002年12月23日(月) マイナス思考を正す、「認知療法」

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