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2004年12月09日(木) |
「遺骨別人 小泉首相、北朝鮮経済制裁には消極的」 主権を侵害した国は、原状回復義務を負う。 |
◆記事1:遺骨別人 小泉首相、北朝鮮経済制裁には消極的
小泉純一郎首相は8日夜、遺骨鑑定結果について記者団に対し「めぐみさんのものではなかったことは、まだ死亡したということではないので、希望もある」と述べる一方で「虚偽の資料を提出したことは極めて遺憾だ」と北朝鮮を非難した。ただし、経済制裁については「対話と圧力両面を考えて行かなければならない」と消極的な考えを示した。
◆記事2:北朝鮮の責任明確化を要求 遺骨問題で年明け協議も
政府は9日、拉致被害者横田めぐみさんの「遺骨」として渡された骨が別人のものと判明したことを受け、年明けにも北朝鮮と協議の場を持ち、詳細な経緯の説明とともに、虚偽の「証拠」を提供した責任を明確にするよう求める方針を固めた。「陳謝だけでは日本国内の理解を得られない」(政府筋)と判断した。
また、北朝鮮への食糧支援の未実施分については当面見合わせ、今回の問題への北朝鮮側の対応を見極める考え。
◆コメント:日本の主権を侵害したと認める国との協議にこちらから出かける必要があるのか?
北朝鮮は、金正日が、自国の工作員が日本人を拉致したことを認めているのである。
日本人を拉致するために、北朝鮮の工作員は、秘密裏に日本の領土に上陸したわけで、これは、日本国の主権を侵害する行為である。
国連憲章が出来る前であるならば、これだけで、日本が北朝鮮に宣戦布告しても構わない、というぐらいのとんでもない話なのである。
現代の国際法においても、主権を侵害した国家は、相手国に対して「原状回復義務」を負うのである。原状回復義務とは、主権侵害前の状態に戻すことである。つまり、拉致した全ての日本人を、無条件に日本に帰国さえなければならない。 食料援助とひきかえに、などという条件を付ける権利は北朝鮮にはない。
◆北朝鮮から、説明に来させろ。
本来、北朝鮮が、金正日が日本に来て謝罪し、直ちに今までに拉致した日本人全員を解放するべきなのだ。
ところが、実務者協議を行うときには、被害者である日本の役人が平壌に赴いている。それだけで、すでに政府の弱腰が露呈し、北朝鮮如きにナメられるのだ。
謝罪とか、北朝鮮の責任明確化を要求とか次回の協議は年明け以降とか、政府は何をモタモタしているのか?
こうなったら、北朝鮮に対して、3日以内に、然るべき人間が日本に来て説明しろ、というぐらいの最大限の怒りをぶつけて良い。
来なければ、米一粒も渡さない。と。
そして、向こうから木っ端役人が来たら、どうせ「担当者が間違って、別人の骨を渡したのだ」と云うに決まっている。
そうしたら、仕方がない。その北朝鮮の使者を、拘束して、北朝鮮に返さない。
無論、本来、そのようなことは出来ない。こちらも国際社会の非難を浴びる覚悟がいる。
しかし、大切なのは、日本人はいい加減にこの問題で堪忍袋の緒が切れた、ということを広く世界にアピールすることなのだ。
国際社会では、日本はいつもおとなしくて、「世界のキャッシュディスペンサー」だと思われている。世界中からナメられている。
そのおとなしい日本人が、本気で、前後の見境がつかないほど完全に怒り狂っている様を世界に示す。
世界は震撼するであろう。そして、国際社会全体から圧力をかけさせるように持ってゆく。やる気のない実務者協議など、無駄だ。
◆国民もBlogで「北朝鮮はけしからん」と云っていても何の役にも立たない。
政治は数である。選挙で多数を得られれば、勝てば官軍なのだ。逆に言えば、いくらノーテンキの小泉首相も、支持率が急落し、毎日何万通もの抗議メールが官邸に殺到する、という事態になれば、動かざるを得ないのである。
小泉首相がのほほんとしているのは、この調子で、何とか拉致問題をうやむやに葬り、任期満了まで、首相の座から引きずり下ろされることはない、と読んでいるからである。その、彼にとっては当然の前提が危うい、という危機感を抱かせれば、何とかせざるを得ない。
いまでも国民を愚弄した、その場限りの発言しかしないのは、その危機感を全く感じないからで、彼を真っ青にさせるには、我々一人一人が、この、目の前のパソコンから首相官邸に「真面目にやれ!」と怒鳴り込むしかない。
本当に横田めぐみさん達を救いたければ、そうするべきだ。
2003年12月09日(火) 小泉首相イラク自衛隊派遣で会見「戦争に行くのではない。」←戦争が行われている場所に自衛隊を派遣するというのに。
2002年12月09日(月) 今日は漱石の命日。東京では雪、ストックホルムではノーベル賞スピーチ