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2004年12月08日(水) |
「武装米兵ら1200人空輸 空自機の輸送、全容判明」 ⇔「武器弾薬の輸送は行いません。(小泉首相)」2003年12月9日 |
◆記事1:武装米兵ら1200人空輸 空自機の輸送、全容判明
【クウェート市8日共同】クウェートを拠点に3月から、C130輸送機でイラクへ兵員や物資の空輸をしている航空自衛隊の輸送実績の全容が8日、分かった。空輸した外国兵は延べ約1200人で、ほとんどが武装米兵。イラクの前線へ配置される兵士と、イラクから帰任する兵士がほぼ半数ずつで、2国間を往復輸送していた。
運ばれる米兵らが戦闘参加目的だった場合、憲法が禁じる他国の武力行使との一体化とみなされる恐れがあり、9日に予定されている自衛隊派遣延長に絡んで論議を呼ぶのは必至だ。(共同通信) - 12月8日21時4分更新
◆記事2:「武器弾薬の輸送は行いません。」(小泉内閣総理大臣記者会見[イラク人道復興支援特措法に基づく対応措置に関する基本計画について] 2003年12月9日)
(注:首相官邸のサイトに記者会見の全内容が載っている)
【質問】 今回、武器弾薬の輸送は行われるんでしょうか。
【小泉総理】 武器弾薬の輸送は行いません。
【質問】 行わない。
【小泉総理】 行いません。
【質問】 それは、実施要項の中とかで担保されるんですか。
【小泉総理】 そうです。
【質問】 そういうことですか。
【小泉総理】 はい。復興支援活動であります。日本は戦争に行くのではありません。自衛隊は復興人道支援活動に行くんです。
◆記事3:防衛庁長官の視察批判 サマワの州警察本部長
【サマワ8日共同】陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワの地元ムサンナ州警察本部のカリム・ミナヘル本部長は7日、相次いで視察に訪れた大野功統防衛庁長官と自民、公明両党の幹事長から会談の申し入れがなかったことを明らかにし「治安情勢を知りたいなら、治安の実務責任者から話を聞くべきではないか」と日本側の姿勢を批判した。共同通信サマワ通信員に語った。
大野長官や自民党の武部勤、公明党の冬柴鉄三両幹事長の視察は、陸自派遣延長の閣議決定を前に治安情勢を見極めることが最大の目的だったが、治安責任者である警察本部長と面会しなかったことで、視察の中身が問われそうだ。
防衛庁広報課は「面談相手の候補者に挙がったとは聞いているが、どういう判断で面談しなかったかは聞いていない」としている。 (共同通信) - 12月8日22時30分更新
◆コメント:小泉首相は国民にウソをつき、憲法に違反している。
兎に角、自分の目で記者会見の全内容を読んでみて下さい。長くないです。
昨年12月9日、イラクへ自衛隊を派遣することを閣議決定した後で、この記者会見を開き、その中で、記者の質問に対して、極めてはっきりと「武器弾薬の輸送を行わない」と明言した。
航空自衛隊が、武装米兵をC130輸送機で空輸していることは、実は、今年の4月の時点で、空幕長が認めている。その詳細は6月23日の日記に書いたのでお読み頂きたい。
イラク領内で交戦中である同盟国、米国の武装兵士を空輸することは、後方支援であり、後方支援は直接、弾を撃つ訳ではないが、武力行使の一部と見なされるというのが、今までの日本政府の常識なのである。
そして、日本国憲法は、云うまでもな9条で「国際紛争の解決の手段としての武力の行使」を禁じている。
小泉首相は、イラクへの自衛隊派遣はあくまでも「人道復興支援」だと繰り返すが、それは、本当の目的である「米軍支援」を誤魔化すためであることが、改めて証明されたといっていい。
国会会期は54日間もあったのに、小泉首相は自衛隊派遣期間を延長しなければならない理由について、主権者たる国民に説明を行わず、野党もこの点を厳しく追及しなかった。与野党とも怠慢である。
また、4月に空幕長の発言により、違憲が明らかとなったのに、これを大きく取り上げなかったマスコミも、使命を果たしていない。
更に、わずか5時間半の滞在で、「サマワは安全」と断定した大野防衛庁長官にもあいた口が塞がらない。
記事3により、防衛庁長官は現地の治安当局者に会う事すらしなかったことが明らかとなった。このような状態で、自衛隊派遣の閣議決定がすでに決まった状態になっている。こういう肝心の時に、黙っていてはいけない。
首相官邸サイトの「ご意見募集」ページから、簡単に抗議することが出来る。
2003年12月08日(月) バグダッドからの(イラク人による)メール。日本人は「復興支援」だと云うが、イラク人にとっては「侵略」なのだ。
2002年12月08日(日) 自殺願望サイトで知り合って1カ月の男女が心中 死にたいと思ったら、まず、精神科へ