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JIROの独断的日記
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2004年09月21日(火) 「小4〜6年生の4割『太陽が地球の周り回っている』」 それこそPCを使えば良いのだ。

◆記事:小4〜6年生の4割「太陽が地球の周り回っている」

 

国立天文台助教授ら調査「指導要領に問題」

 小学生の四割が「天動説」を信じている! 国立天文台の縣(あがた)秀彦助教授らが行った理科教育の実態調査で、小学校四−六年生の40%以上が「太陽が地球の周りを回っている」と思っているショッキングな実態が明らかになった。二十一日から盛岡市で開かれる日本天文学会で「理科教育崩壊」と題して発表する。背景について縣助教授らは「現行の学習指導要領は天文分野の学習内容が極めて不十分」と指摘し、早期修正を提言している。

 今年二月と四月に、北海道、長野、福井、大阪の四道府県でアンケート調査(四校、対象児童三百四十八人)を実施。「地球は太陽の周りを回っている」「太陽は地球の周りを回っている」の二つの選択肢から正しい方を選ぶ設問では、42%が“天動説”を選択した。

 縣助教授らは平成十三、十四年に広島市と東京都三鷹市の小学校で同様の調査を実施した。これらの結果を総合すると、「月の形が毎日変わるのはなぜか」という月の満ち欠けの原因を尋ねた設問で、四つの選択肢から「地球から見て太陽と月の位置関係が変わるから」と正しい答えを選んだのは47%。「月が地球のかげに入るから」と「月食」と混同した児童が37%にのぼったほか、「いろいろな形の月があるから」を選んだ児童も2%いた。


◆コメント:世の中が便利になるのに反比例して学力は落ちるようですな。

 

指導要領なんて、文部科学省の役人が作ったものが役に立つわけがない。

 大体、昔から、文部省というのは、国家公務員上級試験(これに受かった者が、所謂、「キャリア」と云われる幹部候補生で各省庁のエリートなのだが)合格者で一番成績が悪いグループが配属されることで知られている。全く当てにはならない。

 私の得意分野、音楽で例を挙げるならば、音楽鑑賞曲に指定されているのが「おもちゃのシンフォニー」(ハイドン作曲と言われているが、実際はモーツァルトの親父のレオポルド・モーツァルトの冗談作品)とか、30年、オーケストラのコンサートを聴いているが、一度もプログラムで取り上げられたのを見たことがない、グローフェという作曲家の「大峡谷」などという、名曲でもない、超レアな曲を、一体どうして選んだのか、神秘的である。


 

さて、話を小中学生の天文知識に話を戻そう。東京など都会では空が汚れているし、夜中でも人口光で明るいため星が見えにくい。このため、星を見る習慣が出来ずに天文(学)にも興味を持たないのかと思ったが、長野、福井、広島、北海道の子供も同様に「天動説」を唱えているようだから、あまり、住んでいる場所の環境は関係がなさそうである。

 最近は、公立小学校にもパソコンがあるので、これらをうまく使えば、月に満ちかけなど一瞬にして教えることが出来る。

教師達は、そういうことを思いつかないのだろうか?

私だって、結構年をくってからパソコンをいじりはじめたけれども、インターネットには、無料でダウンロードできるオンラインソフトが沢山あり、その中には、天文ソフトと呼ばれる一群がある、ということに気がつくまで、さほど時間はかからなかったけどね。

 天文に興味が有って、インターネットにアクセス出来る日本人なら、知らない人の方が少ないのではないかと思われるぐらい有名な、The Moon Age Calendar 満月を月齢カレンダーで探そうというサイトがある。

 兎に角、月に関してありとあらゆる事が書いてあり、多くの人は、この一番身近な天体の事さえ、殆ど知らないことに、新鮮な驚きを覚えるであろう。

 そして、このサイトの管理人さんは、軽くて、単純なのだけれども実に良くできた、フリーソフトウェアをいくつも提供して下さっている。その中で、Planetary Motion(惑星の運動)というソフトがある。

このソフトは太陽系の9つの惑星がいま、どういう位置関係にあるか。そのときに、月はどのように見えるか、を同時に示してくれる。そして過去から未来まであらゆる時刻を指定することもできるし、1日を1秒に縮めて、各惑星がそれぞれのスピードで太陽の周囲を公転しているか、謂わば、「早送り」で見ることもできる。例えば、昨年7月下旬から10月にかけて火星と地球が大接近して行くときの様子も、大変よく分かる。


◆教師の最大の責務は、生徒に、興味を持たせることにある。

 

私が学生の頃には、想像も出来なかった恩恵を、便利なパソコンという道具から享受することが出来るのに、これを活用しないのは、実にもったいない。

 理科の教師も少しやる気を出せば、いくらでも生徒の天文への興味を引き出すことが出来る。ハッブル宇宙望遠鏡のサイト(宇宙空間に浮かんでいる、NASAの望遠鏡)に行ってご覧なさいよ。月並みだが、”宇宙の神秘”に感動するだろう。

そうやって興味を持たせるんだよ。寒い夜に無理やり天体観測なんかさせたって、最初に興味がなければ、何も記憶に残らないだろう。

 教師の最大の任務は、生徒に、学習する対象への興味を持たせることだ。

 人間、興味が湧いたら、後は放っておいても自分で勉強するのである。


2003年09月21日(日) 「あと、1日だけ生きる」と思って、生きている。

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