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JIROの独断的日記
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2004年07月25日(日) 「ジャンボなお見舞い2億円 豪雨・福井、匿名で当せん宝くじ届く」無条件に尊敬します。

◆記事1:ジャンボなお見舞い2億円 豪雨・福井、匿名で当せん宝くじ届く

集中豪雨で大きな被害を出した福井県の西川一誠知事は二十四日、二億円の当せん宝くじ券一枚が災害見舞金として郵送されてきたことを明らかにした。差出人は不明で、添えられた便箋(びんせん)には「不幸にも被害を受けられた方々に少しでも援助になれば幸い」と記されていた。

 宝くじ券は、六月に抽せんがあった「ドリームジャンボ」の「06組198955」(一等)。

 二十二日消印の速達で、二十三日、知事あてに届いた。県が銀行に鑑定してもらい本物であることを確認、銀行で保管している。寄付した人の意向を受け、消印の地域も公表しないという。

 この封筒を最初に開けた県総務部の今冨広子さん(五六)は同日、「手紙を見て驚きましたが、筆跡や文面には温かい誠実な人柄を感じました」と振り返った。

 便箋は、ボールペンできちょうめんな文字で書かれており、差出人に関しては「わたし個人の勝手な印象では、少しお年はいってらっしゃる方かなと思います」。



【宝くじに添えられていた手紙(要旨)】
 前略、新聞、テレビニュースで福井豪雨の被害を知りました。
 天災の豪雨で多くの方々が被害に遭われたことに対して心から御見舞い申し上げます。
 さて、不幸にも被害を受けられた方々に少しでも援助になれば幸いと思い幸運に恵まれた宝くじ当選券(弐億円)一枚を同封して送ります。
 現金でなく申し訳ありませんがあくまでも匿名の寄付ということにしていただきたく、よろしく取り計いお願い申し上げます。
 本来ならば直接持参すべきところですが、大変失礼と思いますが、住所氏名は記入しません悪しからずお許しください。
 七月二十二日 匿名 西川一誠知事殿
 (用字用語は原文のまま)(産経新聞)[7月25日3時15分更新]


◆コメント:良いニュースは大きく取り上げられないね。

 

私は、この寄付をした方を無条件で、尊敬します。 

仮に、大金持ちが2億円寄付したとしても、勿論それは立派なのだが、どうもこの話をいろいろ調べると、普通の人が折角、自分にもたらされた幸運を、困っている人に全額寄付したということだから、なかなかできることではない。

 こういうのを「陰徳」というのだ。人に知られない(行為は知られるが誰がやったかは知られない。賞賛や見返りを求めない)善行ということですね。
 我が身に当てはめて考えてみた。恥ずかしながら、私だったらとても出来そうにない。だから尊敬する。



 

中国の戦国時代の思想家、孟子は「人間の本性は善である」という「性善説」を唱えた。「井戸に落ちようとしている幼子を見れば、誰でも駆け寄って抱きとめるだろう」という例を用いて、それを示した。

 無論、人間に醜いところ、残酷な所があるのは十分承知していたが、人間が持っている高貴な優しい部分に期待を託した。

 昨今の人間世界を見渡すと、ニュースというのは、9割方、人間が起こした悪行や、失敗を伝えていることに気づく。インターネットが出来て、誰もが世間に自らの意見を表明することが出来るようになったら、人をけなしたり、傷つけたりする表現に満ちあふれている。私は、孟子は間違っていたのかと、しばしば思った。

 しかし、そう考えているのは早計であった。世の中ではもっと多くの「良いこと」が行われているに違いない。ただ、そういうことはニュースにならないのだろう。人は、他人の善行を褒めるよりも、他人の失敗や悪行を非難する方に興味を抱く。マスコミはそういう大衆の欲求に応える方向に動く。

 人の善行をたたえることは、悪行をけなすことよりも難しいのだ。が、それではいけないのだろう。いい話をもっと積極的に見出すべきだ。

 2億円を寄付した見知らぬ方に幸福が訪れることを祈る。


2003年07月25日(金) 「衆院本会議 内閣不信任決議案を否決 」結果は分かりきっているが、野党の言っている事は妥当だと思う。

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