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JIROの独断的日記
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2004年04月17日(土) 「あと2年は歯を食いしばってでも頑張らなければならない。」(小泉内閣総理大臣)政策には反対だが、つくづくご苦労様だとは思う。

◆小泉内閣メールマガジン第136号より

「総理になると、これは想像以上の緊張と重圧があります。しかし、私には自分から目指した改革があります。これだけはやり遂げたいという意欲が出てきます。自分の責任を放り出して辞めてしまえば楽になるかもしれませんが、これだけは実現したい、多くの皆さんの支持をいただいて総理になったんですから、自分が目指した「改革なくして成長なし」という改革は是非やり遂げたいと思っています。」

「あと2年は歯を食いしばってでも頑張らなければならない。私が目指した改革が実現すれば、任務は終わるわけですから、その時はできるだけ早く総理の座から解放されたいと思っています。」


◆コメント:やっぱり大変だよ。あの商売は。

他人のやることにケチをつけることは、簡単だが、自分がやるとなると、大変だ。云うは易し、行うは難し。

私は小泉首相の政策には、多くの疑問があり、外交政策に関してははっきりと反対する点が多い。多いが、上に掲げた小泉内閣総理大臣の言葉を読んで(無論、政治家には計算がつきもので、この言葉も国民の同情を引く、という目的はあるのだけれども)、さぞやしんどいだろうな、と思った。

今週は特に一番プレッシャーだったでしょう。自衛隊をイラクへ派遣している最中、日本人の民間人が人質になって、犯人は、「自衛隊を引き揚げないと、人質を殺す」という。

世間は、人質の自己責任だとは云うけれども、もしも、本当に殺されたら、やはり内閣総理大臣は責任を追及されるのである。自衛隊は撤収しない、とふんばりつつ、なおかつ何とかして日本人人質を解放させなければ、政権が危うい。この立場はしんどいよ。

怜悧に主張すれば、そもそも米国のイラクに対する武力攻撃を支持しつづけて、自衛隊をイラクへ派遣したのが誤りなのだ、ということになり、私は理性の面では今でもそのように考えているけれども、個人的に小泉首相の精神的重圧を想像すると、つくづくご苦労様、と言わざるを得ない。

その挙句に人質が「またイラクで活動したい」なんて云う。これは流石に堪忍袋の緒が切れるだろう。

いかなる仕事にも責任が伴う。たとえ、今月社会人になったばかりの新入社員といえども、任された仕事には責任を持たなければならない。しかし、これはまだ、楽である。自分がしたことに対してのみ責任を負えばよいのである。

ずっと勤めていれば、肩書きがついて管理職になる。こうなると、事情が違ってくる。部下の失敗も自分の責任とされる。自分はベストを尽くしていても、関係ない。それが、管理者、責任者という立場である。これは、なかなか、辛いものである。この辛さは、経験したものでなければ、分からない。

上へ行くほど、当然、この責任は重くなる。内閣総理大臣ともなれば、どうあがこうとも、日本国の政治の最高責任者であり、内政・外交の全ての最終的な責任を負わなければならない。重圧の重さは多分、想像を絶する。

小泉首相を批判するのは容易だが、それでは、仮に、国民の誰でも良いから手を挙げたら内閣総理大臣になれる、ということになったとして、手を挙げる自信がある人は、まず、いないだろう。少なくとも私には、できない。

突如、私が、小泉首相の支持者になったわけではない。ただ、今日は、「ひとの立場になって考える」という、基本的だが、忘れがちなことを実行してみた。


2003年04月17日(木) 過食症は遺伝子のせい−−意志が弱いのではなかった(スイス、独、米の共同研究チーム)

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