|
|
■■■
■■
■ 彼の喜ぶ顔が見える気がする。
9/15
米国のサブプライムローンの焦げつきから端を発した
リーマンブラザーズの破綻で
世界同時株安がおこり、
輸出頼みの日本の産業構造にあって
圧倒的な円のカレンシー
ドルにも ユーロにも 一人勝ちの勢いだ。
当然 外需だのみの産業構造の打撃は大きい。
それは 夜の歓楽街にも露骨に表れている。
東京の夜の街に めっきり人がいなくなった。
彼の仕事も それなりに煽りをくらって大変そう。
彼が弱気になっている時、
私には それがすぐわかる。
それはどうしてかといえば、深夜に電話がかかってくるから。
昨夜も
私が深い眠りに落ちたその直後の 二時ころ、
電話がかかってきた。
私は
大抵の場合 夢うつつで聞いているから
一日たつと よく覚えていない。
それは 彼が当たり前のことしか言わないから
というのもある。
あいしてる
大好きだよ
寝ていたんだね いいよあいずちだけでいいからね
聞こえているの?
早く 僕の所においで
愛してるよ
大抵は こんな感じの繰り返しになる。
相手も アルコールがかなり入っていて
平常な声で話してはいるが
多分 よく日の記憶は 定かではないだろうと思う。
決まって 彼から
本当に 彼からしか
電話がかかってこない。
わたしから掛けることが まったくなくなってしまった。
毎日数回
2人を繋ぐ電話が彼からだけかかってくる。
自然にそうなってしまった。
この頃は
会計の様子を 彼は私に隠す事をしなくなった。
二人で夕食をして 一件目のバーに行き
更に仕上げのバーに移動する。
それが私たちの基本の夜のスタイルで
そこに ルーム代が入ることもある。
彼が支払う二人分の夜のお金は、
一晩 五万ではとても納まりきれないことを
私は このごろ知った。
携帯の発信履歴は、ダントツで瑠璃ちゃんに宛てたものだよ
と、彼が言う。
そうだろうと思う。
私は 彼に
平素の感謝の気持ちとして
彼にそぐわしてプレゼントを用意した。
来週それは届くから
彼に こっそり渡したい。
彼の 喜ぶ顔が 見える気がする。
2009年01月14日(水)
|
|
|