NINJA-SYSTEMS
るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子



 男の立場として。

午後の小休止です。

疲れたな。





お仕事をしている間は

全然平気ですね。

でも、

ちょっとコーヒーブレイクなんていう時

そんな時が、

辛さを思い出させる意外な伏兵なのかもしれません。







彼はどんな気持ちで

私をスルーしているのでしょうか。

正直、省みれるだけの時間的体力的 余裕がないのだろうと思います。

お仕事が押していて、

スキップさせている状況

おそらく、それが正しい。






先延ばししている間に

私達が 私達である必然性 のようなものは

どんどん薄れていく。

私達は、いわば

主食ではなく、デザートのような関係なのですから。




でも

こういう不安に対して

的を得た助言をいただきました。

要約すれば、






【彼はるり子さんと別れたくありません。

できれば今まで通りに付き合いたいと思っています。

彼もあなたを手放したくないはずなんです。

ですが、今のるり子さんには少々の怖れを感じています。

今は二人三脚の歩幅が少しずれていますから、

「私は前と同じスピードだから私に合わせて」と言うより、

ここは彼がまた走りたくなるまで「ちょっと休んでようか」

彼を息苦しくさせるのでなく彼を休ませてあげる。

何もしないことが彼の休息になるときもあるんです。】






彼に時間と体力の余裕がないのだろうと思っている己なら

このくらいの努力は、私は当然すべきです。

私の心の とても的確な場所に

その方の真心が落ちました。





彼は確かに怖れを感じていたのです。

自分が送信する携帯メールに時として過剰に反応する私に

少々どころでない怖れを

持ち始めていました。



「何でも話してくれというから、何でも送信すれば

おまえは酷く動揺する。

怖くてもうメールなんて気安く送れなくなるだろ。」







私にも恐れはあります。

自分の思っている感情を彼に素直に話せば

何でも事は良い方に向かって解決していくのだという

私の心情のようなものは

過去に何度も失敗に終わっているからです。

私は自分の本心を伝える言葉に対して

次第に用心深くなって行きました。





互いのキャパが、容量オーバーなのでしょう。

私は彼の心を、今回ほど復習したことはありません。






彼は、随分と今まで無理をしてきたのでしょう。

考えれば考えるほど 思い当たることが出てきます。


その無理に 彼が耐え切れなくなったとき、

彼は 大きな声を出すことで

結果 私を自分の意のままにして来た

そのからくりには 彼も気が付いていて

そんな自分が嫌でたまらなく、自己嫌悪に陥っているのです。




なら、

彼が大きな声を出さなくても

心地良いひと時を共有できるような

そんな人との恋愛を希望したいと、

そう彼が思った時、

その時が 本当の私達のサヨウナラでしょう。







彼は四度ほど大きな声で私を諌めました。

その間に

私達の関係は少しづつ

すこしづつ

変化していきました。






今の彼は、

二年前私に強烈な口説きを掛けていた彼とは

全く違う彼です。

だからといって私は、今の彼が嫌いだという訳でもないのです。

自分を抑えてでも 自分が好きになった女を得よう

その心は男の必然でしょう。

彼を責めることなど、どうして出来ましょう。






わたしがここで、うだうだ言っている間にも

メールを通じて、

心を残しながら別離した ひと月ほど前のお話や、数日前のお話や、

本来受けなくても良いダメージを過去から突然突きつけられたお話、と

一つや二つどころではない、リアルタイムな辛さを

共有させていただいてます。

話していただくということは、信頼していただくということです。





あ り が と う !





どうして・・・・・・・・・・・・・





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そんな言葉が、どこからともなく聞こえてきそうです。





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2003年05月27日(火)
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