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■ 雨粒のdot 偶然鳴らしたoto
最近ほとんど毎日かなり強い雨が降る。常にいいかげんなマレーシア人もさすがに「雨季だろう、たぶん」と言っている。
今日の、昼過ぎから降り出したやつはこの1年でも指折りのすさまじさで、ハリウッド映画みたいに目の前にビシャビシャバシバシと稲妻が降り注いだ。そうするといろいろなことが起こる。
マレーシアの車は、遠隔操作でドアをロックすると「キョキョキョッ」と妙な音を発する。そして下手に動かすと「ぴよーんぴよーんぴよーん!!!」と天地をつんざくようなサイレンを発する。どちらももちろん盗難防止のサービスなのだが、どうも感度を上げすぎたのか、雷雨が降ると街のあちこちからこの「ぴよーんぴよーん!」が鳴り響いてくる。ローカルの人に聞くと、雨と風で車が動いたせいだというのだが、持ち主がいつまでも現れず数十分間も甲高い悲鳴のようなサイレンを聞いていると、なんだかやるせなくなってくる。
特に夜中の大雨だと、適当に停めてある車があちこちで叫びだし、しかも金輪際持ち主など来ないわけだから、むしろ俺自らが鉄パイプなど持って犯罪に走りたくなってくる。こないだも夜中の3時前にこれで起こされて、本気で考えてしまった。
意味ないじゃん警報サービス! と言いたいのはもちろんなんだが、ここで愚痴を言うほうがもっと意味ないじゃーんということで言わない。
そんなことより、ひどい雷雨のときまず心配しなければならないのは停電。停電にならなくても、電圧が不安定になるから、例えばパソコンのコンセントを挿しっぱなしにしていると、まるで雷が伝ってくるかのように本体を直撃し壊滅的な被害を受けることになる。
今日はさっさと避難させ、楽勝だと思っていたら外のほうが停電で、信号がきれいに止まっていた。あらためて言う必要もないと思うが、交通整理など現れるニオイすらなく、自分さえ良ければ・・・のマレーシア人気質全開で、割り込み逆走車線無視のあげく手の付けられない混乱になったのに巻き込まれて、俺はまたタクシーの中で無常観にひたった。そんな午後でした。
2003年03月24日(月)
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