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■ 生まれでた斬新な悩み
僕らは、そう、ほんのすこし、生まれてくるのが遅かっただけだ。 おいしい牛肉も、大きくて屈折率のすばらしいダイヤモンドも、とっくに消費されてしまった。 残されたのは、斬新な発想求むという古ぼけた標語ばかりだ。 僕らは生まれつき斬新ではなかったのだ。 こんにちは赤ちゃん、私はどんなものでも、石油から作り出して見せよう。 ほら、これが禁断のリンゴだろう。 ほらあばら骨だ。ほら、乗るかい、箱舟だよ。 言葉なんて要らないよ。 もう私がすっかり作り上げたのがあるからね。それすら履きつぶしてしまったじゃないか。 すこしは我慢しないとだめだよ。 後で自分が困るだけだよ。
2002年11月20日(水)
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