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■ 【愛猫エッセイ】 ミュウー婆さん変声期!?
ミュウー婆さんはもう15歳を多分過ぎてる(飼い主把握せず)ご長老だが・・・、今朝いつものようにアタシのベッドサイドにやって来て、「ゲゲゲなんか見てないで早く外に出してよ〜」とせびった声が異様にシャガレていたのだ。 まるで夏目雅子の映画「時代屋の女房」に出てくる猫のアブサンそのものだ。 (※ アブサン=フランスやスペインやチェコで好まれて飲まれていたかなり度数の高いハーブリキュールで、これを常飲している人の声が枯れている事が多かった。今はペルノーと名前を変え、品質改良されたものが出回っており、アタシも好きで偶に飲んでいる。その映画に出てくる猫の声があまりにシャガレているのでアブサンと名付けられていた)
ミュウー婆さん、年齢性の変声期なのか、急激に気温が下がった事による夏風邪なのかは解らぬが、ちょっと渋くてカッコイイ。 まぁ、元気、食欲は変わらないので心配する事はなさそうだが、どちらにせよもう長老だ。 年々ミュウーとの共同生活の終末は近付いている訳なので、如何にミュウーの気分を損ねず、出来る限りの愛情を注ぎ、この先の日々を自由奔放に心置きなく愉しんで過ごしてもらえるように専念してやろうと思っている。
以前ミュウーはかかりつけの医者で誤診されたことがある。 もうかれこれ6年以上も前の話だが・・・。 ノミを拾って来てアタシらにも飛び火し、被害を被ったので、お金がなかったけど仕方なく獣医に診せたのだ。 そしたら一通りの触診をしていた先生から「ノミは良いとして、九分九厘お腹に腫瘍(癌)が出来ているので、いち早い手術が必要だわ」と言われた。 しかし手術どころか検査に掛かる費用も算出できず(検査だけで数万円)増してや手術には10万以上掛かると言われた。 「この子ももう10歳です。避妊手術の時でさえ入院もままならなかった程の病院恐怖症でもあるし他の人間を寄せ付けぬほどの内弁慶です。変にいじくり回さず、もしも癌なら癌で、痛みの治療だけしてやるようにして自然に召されるようにしてやりたいんです」と言ったのだが、先生に「治療や手術をした上での安楽死は可能ですが、何もしないでの安楽死は無理ですよ」と言われてしまい、夜も眠れず悩んでいた時期があった。
しかし、今考えれば、アタシの決断は正解で、あの時言われるままに借金までして手術をしていたら、ミュウーの寿命はもっと縮まっていたかもれない。 何の事はない、単なる医者の誤診だったようだ。 本当に癌だったのなら、ミュウー婆さんはとっくにこの世から旅立っている。
きっとウンピか何かの小さな塊を、腫瘍と診立てただけだろう・・・・・・。猫のウンピは硬いのが普通なのに・・・・・・。 でも、アタシたち素人は自分の身体ではないし、増してや口もきけぬペット。 例え具合が悪くて獣医に診せたとしても、今ペットがどういう状況であるかは医者の判断に全てゆだねる以外にはなす術はない訳で・・・医者に言われるまま治療に踏み切る事が主ではないかと思う。 「お金だ何だの問題ではないでしょう・・・・・・。ペットを責任もって飼うという事はそういう代償を覚悟の元で飼わなければ・・・」と叱られ、心のどこかでは違う・・・と言う違和感を持ちながらも、アタシに取っては家族相当、いや、それ以上に愛しいミュウー。 お金がないと言う理由だけで、何の手立てもしてやれないまま死なせてしまうかもしれないと思ったら、自分が情けなく非情に思え、当時は自分自身を物凄く責めたものだ。 しかし今考えると本当に鵜呑みにして踏み切らずによかったと思う。 獣医に関してもセカンドオピニョンは必要なのかもしれない。 最低でも2〜3軒の病院で診て貰い、それから手術に踏み切っても良いのかも知れない。
当時、自分を責めていたアタシにネット仲間の一人がとても良い話をしてくれた。 ペッたちは(特に猫は)寿命は15年程と短いが、その分楽しい事や好きな事だけをし、嫌な事はしないので、凝縮された良い時間だけを生きる事になるのです。増してや飼い主の愛情にたくさん育まれたペット達は飼い主に感謝しながら旅立つのだから、けっして悲しむ事もないし、自分を責めてはいけないと言ってくれたのだ。 アタシはその言葉にどれほど救われたか解らない。
そのミュー婆さんは今も元気でアタシの足を舐めている。 ミュウー婆さんはアタシが日記を打つタイピングの音を、アタシの足元で聞いている時が一番心安らぎ、好きな時間帯のようだ。 後何年一緒の時を過ごせるかは解らないけど、そのネット友達の言葉を反芻しながら、もしもソノ時がやって来ても、なるべく自然に逝かせてやりたいと思っている。
2010年09月17日(金)
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