マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【愛猫エッセイ】 ミュウー心と秋の空


秋の風景とネコは良く似合っている。アタシャ毎年秋になるとそう思う。

最近、ミュウーが外に出たまま暫く帰らないことが多い。
秋になるとネコは活発化する。
ババアのくせして毛艶も良くなり、眼差しもランランと輝き、精力的になるらしい。
ミュウーが庭で、たまに、何とも言えぬ、奇声やら鼻息を発している。

んで・・、何をしてるかと思いきや・・・。
嫌だ嫌だ・・・・・・!!
トンボとジャレまくっているじゃぁ〜ないか。
トンボを追い掛け回しているのだ。
可哀想に・・・・・・、ミュウーの餌食になったトンボが昨日も3匹息絶えていた。
トンボも逃げりゃいいもんを・・・婆さん猫につかまるようじゃ、まだまだ修行が甘い。

つい先日は、見た事も無いようなとても大きな黒とブルーの美しいアゲハチョウが、ヒラリヒラリと舞っていて、ミュウーが興奮しながらそれを追い駆け回していた。
余りに綺麗なアゲハチョウなので、餌食になっては大変と、アタシが外に飛び出して追いまくって逃がしてあげたくらいだ。
あのアゲハチョウは何だったんだろうか・・・・・・。何と言う種類だろう・・・・・・。
ミュウーに負けじとアタシも追い掛け回していたのに、アタシの頭の周りを旋回し、頭に数秒停まり、山の方向に逃げて行った・・・・・。【もしかしたら、ホンのお礼のツモリだったのかも知れん。ww】

そして面白かったのが、庭に有る栗の木から、栗のイガが一杯落ちているのだが、それもミュウーにとってはカッコウの玩具らしい。
フーフー威嚇しながらネコパンチを食らわしていたのだが、フンギュッ! と叫び、痛そうに手を舐めていた。
【よしゃぁ〜良いものを・・・。だから言わんこっちゃ無い。バカめ・・・・・!!】

しかし、こんなアホで無邪気なミュウーも、もう10歳だなぁ・・・・・・。

ミュウーと過ごせるのも、後5・6年だろうか・・・・・・。
以前飼ってたボスと言うチンチラは15歳で天に召されてしまった。
そんなことを考えると、憂鬱になるが、以前ネット友達の【M】ちゃから、とてもホッ! とする良い話を教えてもらった。

ネコは自分の気に入った事しかしない。
いやな事には見向きもしない。
楽しい事も人間の数倍で、いやな事も人間の数倍なので、ネコは気に入った事と楽しい事しかしないのだそうだ。
猫が勝手気ままなのはそのせいだと言う。
勝手気ままに猫生(人生では無いので)を楽しんでいるので、寿命は短くとも、凝縮されたシアワセを十分に味わってるのだから、例え天に召されても決して嘆く事は無いのだと・・・・・・。

アタシもそう思うようにしよう。
そう思わなければミュウーとの別れは余りにも辛すぎる。

きっとミュウーはこんな貧乏な家だけど、アタシんちに貰われて来て、シアワセだったと思うよ。
構い過ぎず、放っとき過ぎず、時に精一杯の愛情を注ぎながら、時に人間同士のように心と会話で語り合い、猫をいかにも猫らしく扱ってきたツモリだもの・・・。

なので、いつ何があっても悔いは無い。

ミュウーとアタシとフゥーリィーと、喧嘩したりジャレ合ったりしながら、楽しい想い出が沢山出来た。
それで十分じゃないか・・・・・・。 それで良いじゃないか・・・・・・。

それで良いか・・・・・・?

ホントだろうか・・・・・・?

ミュウーが居なくなってもそう思えるだろうか・・・・・・?????

でも、アタシもフゥリィーもミュウーも哲朗も、イツかお釈迦になるんだもん。
後先に関らず、イツかみんなでお釈迦になる。
そしたら又みんなで何処かの世界で繋がれる。
又家族になるんだ・・・・・・。
そう信じてる。

そんな感慨深い飼い主を他所に、ミュウーは今もトンボを追い駆けている。
おいおい、トンボが可哀想だよ・・・・・・。呪われるぞ!!
いい年こいて、いい加減になさいよ・・・ったくぅ・・・・。

イッタイ猫って何を考えてんだか・・・・・・。
本当に【女心と秋の空】と言うけれど、ミュウー心と秋の空だわさ・・・。
摩訶不思議。


【追伸】

今回の愛猫エッセイを・・・・。
このありがたい言葉を教えてくれたミャンチャへ、言葉のお礼と、60000回アクセスを踏んでくれたお祝いを込めて捧げます。


2004年09月17日(金)

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