マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【料理エッセイ】 モツ煮


先ずは、昨日の日記だが、時間に追われ慌てて書いたものだから、今朝読み返して見て余りにも雑で手を居れずに入られなくなり、今、書き直しましたので、もう一度読んでくださると幸いだ。
昨日よりも内容が、多少は濃くなっていると思われる。

サテサテ・・・。
この季節になると俄然日本酒が旨くなる。
フゥーリィーは痛風持ちなので、大好きにも拘らず、あまり作ってあげないのだが、日本酒のお供と言えばモツ煮である。
何と庶民的・かつ、ノスタルジックで叙情豊かな食べ物だろうか・・・・・・。
しかも、安いし旨いし栄養価も高い。
幼き頃、亡き父に良く連れられて行った赤提灯の【つばめ】で食べさせてもらったモツ煮の味を今でもはっきり覚えている。
トロリとジューシーで柔らかく、味噌の味がまろやかに沁み込んだあのモツ煮・・・・・・。ううぅ!・・・溜まらない・・・・・・。

自慢じゃないが、私は味に関する記憶の貯蔵庫だけは、人数倍健在らしく、どこかで旨いものを食べさせてもらうと、その味をしっかりと記憶し、私の頭脳(コンピューター)がレシピを勝手にはじき出し、家でほぼその味を再現する事が出来るのだ。大体何を食べても、よほどのひねくれた専門店でない以外は、入っている味付けのレシピは解るものだ。

処で、モツ煮は、どこの家庭でも大体は作るだろう・・・。
でも、カレーや他の煮物と同じで、其々の家庭で全然違った味になるのも又、モツ煮である。
甘ったるいモツ煮こそは頂けないが、砂糖を入れるところもあるようだ。(アタシャ絶対に嫌だけど・・・)
そこで今日は我が家のモツ煮の作り方を紹介する。
我が家、ごぼうだの人参だの大根は入れない。モツの旨味だけを味わうため、邪魔をしないこんにゃくだけを入れる。
極々、甘味を抑えたオーソドックスな作り方だが・・・・・・。


【材料】

豚の白モツ      500g
黒こんにゃく     1〜2枚
生姜         50g

酒          半カップ
味噌         適当
醤油         少々
みりん        少々
旨味調味料      少々


【作り方】

☆ 生姜は細い千切りにしておく。
☆ こんにゃくは縦に3等分し、5ミリほどの厚さの四角切りにする。
☆ 白モツはサッと湯で洗い、こんにゃくと一緒にたっぷりのお湯に入れて茹で、一・二度茹でこぼす。
☆ ひたひたのお湯にこんにゃくとモツ、酒と生姜の千切りを入れ、柔らかくなるまで弱火で1時間ほど煮込む。
☆ 弾力がありながらもモツがトロリ柔らかぁ〜くなったら、みりん少々と味噌を入れ、醤油少々を加え、味を見る。(味噌汁くらい・・・かな?)
ウチの場合、みりんは味を柔らかくする程度で、甘味を出すためではないのだが、甘味があるのが良い人は少し多めに入れると良い。
後は、それをコトコトコトコト弱火で再び、小1時間ほど煮込むだけ。
煮汁が減り、少し味噌にトロミが付き、モツと味噌がなじんだら旨味調味料を少々加え、もう出来上がり。
好みで玉ねぎやら他の野菜を入れても良いが、ウチのはこんにゃくのみ。たまぁ〜にニンニクの皮を剥き、切らずに丸ごとのまま、10粒ほど加えることもある。
旨味も増すし、このニンニクが後で食べるとホクホクで旨い事旨い事・・・・・・。
後は、タァ〜ップリの刻みネギか白髪ネギをぶち込んで、七味を振り、熱々を頂こう。

★ モツ煮が残り少なくなったら、豆腐と斜め切りのネギをタップリと入れ、モツ鍋にしても旨いぞよ。

これぞ日本の味♪


2004年09月02日(木)

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