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■ {日記} 台風一過
いつも、大騒ぎをする割りには、あっけなさ過ぎるぐらいに松本を素通りしてしまう台風も、今回だけはすさまじい程だった。 深夜1時ごろから物凄い強風が吹き荒れ、横殴りの強い雨になる。 私のベッド際が、大きな窓になっていて、その向うは一段高くなっての車道が在る。その車道は丁度私のコーポの2階部分に当たるので、車道から見れば私の寝室は地下一階のような位置だ。 そしてその車道をはさみ、向こう側が山になっている。 土砂崩れが起きたら一発だなぁ・・・。突風で折れた木々が窓を突き破って私の腹に落ちてこないだろうか・・・。そんな妄想に駆り立てられ、さすがのアタシもビビッてしまった・・・・・・。 突風が吹くたびに、ベッドで自然に身体がよけている。 バカカ・・・・・・。ベッドの中でいちいち身体よじってどうするよ・・・・・・。
頭の中には、昔夢中だった、PINK FLOYD の【吹けよ風呼べよ嵐】がフル回転し、ミュウーもその不気味さに、まるで風音とハモルように、不気味な雄たけびを上げていた。 TVを見たり、本を読んだりしながら、台風と付き合い、怖いながらも、甘味な不思議空間がそこに口を開けているようで、中々エキセントリックで心がざわめいた夜中だった・・・・・・。 今では穏やかに晴れ渡った青空が空一面を覆い、台風一過の心地よいそよ風が、窓から吹き込んでくる。 何はともあれ何事も起こらずに、良かった良かった・・・・・・。
松本があれほどだったので、直撃を受けた所はさぞかし酷かった事だろう・・・。 これから台風が向かう地方に住んでいる方は、くれぐれも注意が必要だ。 今回の台風、かなりのツワモノ。
こんな事を書くと叱られそうだが、子供の頃、台風が来ると、なぜか子供心はときめいた。怖さ30%嬉しさ70% 大人達が屋根の補強やら、家周りの点検に明け暮れているにも拘らず、何かとてつもないドラマが起きそうな予感がし、心がワクワク・ソワソワと逸った。 「危ないから絶対に外に出てはダメよ!」と、何度も言われても、外に出たくて仕方が無い。 TVのニュースで放映されている【オチョコ傘】や、歩行困難の【オットットット・・・】が体験してみたくて、体験してみたくて、親の目を盗み、大人用の傘を持って台風の真っ只中に外に出て見た。 生憎、【オチョコ傘】の体験は出来なかったけど、【オットットット・・・】は体験出来過ぎて、危うく車道に飛び出すところだった。 それ以来、アタシの、【無理やり、台風のさなかに外に出てみたい願望】はプッツリと途切れた。 もう一歩で、お釈迦になってた所だ。 なので、少し台風にそそられている子供達は、大惨事にもなりかねないので、変な興味を持つのはやめましょうね・・・。本当に危険なんだからね。
今回も、各地で亡くなった人や怪我人が大勢発生しているが、その多くが台風の真っ只中に屋根の補強や風に飛ばされぬようにと、何かの取り外しをしている人が多い。 きっと、余りの風の凄さにフト危険を感じ、何かを思い出し、事故に繋がらないように・・・、と言う配慮の気持ちからそうさせるのだろうが・・・・・・。しかし、いったん強風が吹き荒れたら、それが過ぎるまで、静かに時を待つのが一番だ・・・・・・。 でも、自分の家のせいで何かが有ったら・・・、もしも○×が飛ばされて人に危害や迷惑を与えたら大変な事になる。という強い正義感で心配になり、居ても立っても居られず、行動に駆られるのだろう・・・・・・。 結局はそれで命を落としたり、怪我をしなければいけないのなら、どうするべきなのだろうか・・・・・・。 難しい問題だ・・・・・・。
ともかく、物凄い台風が来ると解ったら、事前に早めの点検をし、処置をし、来たら来たで、雨漏りがしようが、すだれが飛んで行こうが、動じず、過ぎ行くまでは何が起きても目を瞑り、大人しくしているに限るようだ。
2004年08月31日(火)
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