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■ 【母への手紙】 前略 昌子様
お盆の入りだというのに、お供え物も花も買ってあげられなくてごめん・・・・・・。 まったく、いつまでもいつまでも、情け無い人生だよね・・・・・・。 今年も、仏壇の掃除をして、庭に咲いた華を少し飾るのが精一杯だったよ・・・。 後でアナタが好きだったセブンスターと、コーヒーだけは買ってきて、供えてあげるからね・・・・・・。
そう言えば今日はアナタの誕生日だね。 生きていたらもう75か・・・・・・。 お盆の入りが誕生日だなんて、忘れっぽいアタシへの駄目押し見たい。 死んでまでそうやって、私を攻めるなよ・・・・・・。(苦笑) アナタは死ぬ前に「私が死んだら新宿の太宗寺に入れてね」と言っていたけど、そこはもう一杯でアナタが入る余地は無いそうな・・・・・・。 一応はバアバに頼んだんだけどさ・・・・・・。 今は【M】が太宗寺の管理をしてるって言うので、もう一度、アナタの妹である【M】に聞いてみるね。 これでも、気になっている事は確かなのよ・・・・・・。 アナタも私も、死んでも行き場が無いやぁ〜ね・・・・・・。(苦笑)
でもさ・・・、私たちの家系って、やれ後妻だとか、離婚だとか、2度目の夫だとか・・・・・・、まともな結婚生活とは無縁な家系だったし、昔からそう言うことがいい加減な家系だったよね・・・。元々そう言うまとも週間が無い家計だったもんね・・・・・。 過去帳なんか複雑でグチャグチャで分けわかんないし・・・・・・。(笑) それが私たちの宿命なんだろうね・・・・・・。 今も従姉妹と話したんだけど『私たちの子供の代がそう言うことをしてくれるとも思えないし、私たちでさえ、死んだら何処にどうなるのかなんて全然解んないよね・・・』って笑い合ってたんだ。
でも、アナタは正直言って、お墓、欲しいで? どうにもお墓に入りたい? 私なんかはどっちでも良いけど・・・・・・。 無理してお墓立てても息子が管理してくれるとも思えないし・・・・・・。 アナタもそう言うタイプだったよね・・・。 生きている人間が心の中で会話してくれさえすれば良いと・・・・・。 たまに思い出してくれて、感じてくれたら良いと・・・・・・。
処でね? フゥーリィーが、早く入籍してオマエも昌子ちゃんもウチのお墓に入れば良いって言うんだけど、どう思う? 優しい気持ちは解るんだけど、知らない人ばかりじゃ、気を使うでしょう・・・・・・? なんせ、どうすれば良いのか全然わかんないよ・・・・・・。 アナタが生きてれば聞けるのにね・・・・・・(笑) ねぇ? どうするよ? どうしたら良いと思う?
2004年08月13日(金)
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