|
|
■■■
■■
■ 【怖い話】 今日は暑いのでチト寒くなってもらおう
ある家族が別荘に遊びに行った時、突然何処からか、その別荘の居間に電話が入り、「殺してやる・・・・・・」「殺してやる・・・・・・」とだけ繰り返し電話が切れたそうなのだ。 電話に出た父親は「いたずら電話はやめなさい」と取り合わなかったらしいが、余りにも頻繁に掛かって来るので、家族もだんだん皆不気味に思い、やがては警察を呼び、逆探知をしてもらったと言う。 そして後日結果が出た。
なんとその電話は、最も別荘に近い、最もありえない場所から掛かっていたそうだ。 そう・・・・・・、誰も居ないはずの、その別荘の2階の電話から・・・・・・・・・。
コレは我が敬愛する阿刀田高さんが監修している、【奇妙でとっても怖い話】という、一般への公募で集めた恐怖体験集の一説なのだが、私はこの話が一番怖かった。 最後の部分を読んだ途端、背筋がキ〜ン!!と突っ張り、全身を羽毛で撫でられているようにゾォ〜ッ!とした。
もう一つ、自転車に乗った少女が怖い道に差し掛かり、「神様、どうか私をお守りください」と呟いたら『やぁ〜だよ・・・・・・』とハッキリ耳元で囁く声がした。 と言う短いものもあったが、これも実に怖かった。
怖さと言うのはそう言うもんだと思う。 描写や内容があまりに毒々しくないものほど、アタシは怖い。 今、こうして書きながらも、ゾワゾワと鳥肌が立っている。 いかにも怪談めいたようなグロテスクな話は、最近怖くはなくなってきた。 普段ありがちな何気ない不気味さのほうが、よっぽど怖い。
つい先日の事。 ウッスラ暗い大雨の夕方だった・・・・・・。 私の家の近所の農道の角に買い物帰りの私の車が差し掛かった時、傘もささぬ親子連れがしゃがんでいた。 屋根も何も無い道路でだ。 迎えの車でも待っているのだろうと思い、私は水しぶきを上げないように減速して通り過ぎようとした。
母親は若い。 子供も幼稚園の黄色いカバンを手に持ち、そのカバンを傘代わりに頭を覆っていた。
しかし、何かが気になった・・・・・・。 すれ違いザマ、何か得体の知れない不気味さを感じた。
バックミラーで確認するとやはり背筋がゾッとした。 その親子がこちらをジーッと見て不気味に笑っているのだ。 ただそれだけのことなのだが、生きている人間では無いようなとても不気味な笑みだった。 もう一度バックミラーを見ようとしたが、私はもう、ミラーも何も見れなかった。 もしも何も写ってなかったら怖すぎるではないか・・・・・・。
コレは実話なのだが、フゥーリィーに話しても、「マキュキュは目が悪いからなぁ・・・。怖いと思いながら見たから、怖く見えたんだよ」と、鼻で笑われてしまった。
今日のみそひともじ
何気ない 怖さが一番怖いのだ 説明できぬ 不気味空間
2004年06月15日(火)
|
|
|