マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【童話】天井裏のオバケたち 


 
 今日から風景を変えてみました〜♪


 この方が、文章が読みやすいでしょう? (⌒^⌒)bうふっ

 この所、松本はグズツイタお天気が続いています〜。
 それなのに・・・愛(=^・^=)〔猫のつもり〕の、『ミュウー』は、外に出たいがため、障子をビリビリ破き回っている始末・・・・・・。

 このままでは、障子を貼ってる意味がなくなるので〔既に時遅し・・・だが〕
 仕方なしに窓を開けてやった。
すると、元気に飛び出していく。


 (この大雨の中、良く行くよ・・・・・・(-。-) ボソッ)


 ウチの猫は、ナゼか水が大好き。(変体・・・・・・!)

余りにも静かなので、何処にいるのかと思いきや・・・ キッチンの水道を手で、コチョコチョッ! と、小突き、ツツツツーと水が出て来ると、それを頭からかぶって喜んでいるんですねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜。
 (アホ・・・・・・悪趣味・・・・・・!)

まぁ・・・お風呂も大好きで、私に抱っこされながら、湯船に一緒に浸かっていると
何とも、気分の良いような、間延びした顔つきをするんです。ハイ

 『オマエハ、本当に猫なんかい?』
そう聞かざるを得ない出来事が、随所となくあるんですねぇ・・・・・・。


        サテ・・・今日の出し物は、童話です。
 息子が小さかった時、ふと漏らした言葉をヒントに書いたものなのですが、私としては、イマサンの出来です。(イマイチどころではない・・・と言う意味です)



             
            『天井裏のオバケたち』 

 
 一人っ子の《テッチ》は、とても、さびしがりやさん。
そんなテッチは、幼稚園で仲良しの《ゆうくん》が、うらやましくて、うらやましくて、しかたがありません。
 ゆうくんには、とてもやさしくてカッコイイお兄ちゃんと、とても可愛い、妹がいるのです。テッチは、ゆうくんのお家にあそびに行くたびに、なにがなんでも、兄弟がほしくて、たまらなくなってしまうのです。

 そこで、日曜の夕ご飯の時、テッチは、お父さんとお母さんに、おもいきって、お願いをしてみたのです。

「ねえ、僕の5才のお誕生日に、お兄ちゃんをうんでよ!」
  
 とつぜん、そう言い出したテッチに、お母さんは、おみそ汁をふきだし、お父さんは、ウメボシを、タネごと丸のみして、目をシロクロさせています。
 テッチは、おおまじめなつもりなので、お父さんたちを、にらみつけました。

「テッチ? お兄ちゃんをうむのは、ちょっとムリでしょう・・・・・・(^^; し、しかも、お誕生日は来月よ?」
と、お母さんがテーブルをふきながら言いました。
「どうして? なんでムリなの?」
お母さんは、答えにこまってしまい、
「どうしてって言われても・・・・・・ねえ?」
と、お父さんにSOSを出します。

「テッチ、お兄ちゃんというものは、テッチよりも年が上ってことだろう? だったら、テッチは、もう一度お母さんのお腹の中に戻って、お兄ちゃんがうまれるまで、ずうーっと、ずうーっと、かくれんぼをしてなきゃならないんだぞ? それでもいいのかい?」
と、お父さんがたすけぶねをだしました。
「かくれてるって、どれくらい?」
不安そうなテッチ。
「そうだなぁ。最低でも6年ぐらいかな? へたをすれば7年かも・・・・・・」
「い、いやだよ、そんなにかくれてたら、僕、お腹のなかで、ミイラになっちゃうもん!」

 お父さんたちは、それを聞いたとたん、おもわず、わらいころげてしまいました。
「わらわないでよ!」
テッチは、ちょっぴりむくれて、
「じゃあ、妹ならうめる?」
と、ききなおしました。

「妹ねぇ・・・、それでも、来月じゃぁ、ちょっと、むずかしいわねぇ・・・・・・」
それを聞いて、また、お父さんがふきだしました。

テッチは、とうとう本気でおこり出してしまいました。
「笑うなってば! もう・・・・・・。とにかくお誕生日に、妹をうんでくれなきゃ、僕、家出する!」

 夕ご飯もそこそこに、キッチンを飛び出して行ったテッチに、二人とも、(やれやれ・・・・・・)と、困り顔。
少しして、お母さんが様子を見に、子供部屋に行って見ると、テッチはもう、お布団にくるまって、スヤスヤと眠っていました。

「オ・ヤ・ス・ミ・・・・こまったちゃん!」
お母さんは、テッチのホッペにキスをすると、そっと部屋を出ました。
 テッチはその日の真夜中、不思議な夢を見たのです。


―お母さんが、かわいい赤ちゃんを抱いていて、テッチに赤ちゃんを差し出すのです。テッチはものすごく喜んで、赤ちゃんをさわろうと、手を伸ばした時・・・・・・、そこで目がさめてしまったのです。
「なんだ・・・・・・ゆめか・・・・・・」

テッチがそうつぶやいた時、てんじょううらから、変な物音が聞こえてきたのです。

ヒタヒタヒタ・・・・・・。
カタカタカタ・・・・・・。

今まで、聞いたこともない、物音です。
テッチは、怖くなって、となりの寝室で眠っているお父さんたちのところに、とんでいきました。
「どうしたんだ? テッチ、こんな夜中に」
お父さんは、目をこすりながら言いました。
「お父さん、早く来て! てんじょううらに オバケがいるんだ!」
テッチは、真っ青です。
「フワァ〜ッ! どうしたの? テッチ・・・・・・」
お母さんも、あくびをかみころしながら、起きてきました。

 テッチは二人を自分の部屋までつれて行くと
「シーッ!」
と、くちびるに人差し指を当てました。
シーンと静まりかえった部屋に、またあの音が聞こえてきます。  
 
ヒタヒタヒタ・・・・・・。
カタカタカタ・・・・・・。

お父さんとお母さんは(?)と、顔を見合わせました。
お父さんは懐中電灯を持ってくると、押し入れの中の天井板をはずして、てんじょううらを、のぞきこみました。

「何か・・・い・る・の?」
お母さんとテッチは、こわごわ同時に聞きました。
「あぁ〜怖い! 小さなヒトダマが、いっぱい見え〜〜るぅ〜・・・・・・」
お父さんが、変な声で、わざと怖がらせるように言うので、お母さんとテッチは、(ゴクリ)と、ツバを飲みこみました。

 お父さんは、押し入れからとびおりると、急に笑顔になって、テッチに言ったのです。
「お前にいいプレゼントができた♪」 

今度はテッチとお母さんが、顔をみあわせてしまいました。
お父さんは、ニヤニヤしながら、
「お母さん、カツオブシを持ってきて。あっ、それからテッチは、画用紙をさがして!」
と、二人に指示を出しました。
テッチは、大急ぎで画用紙をさがすと、お父さんに渡しました。 
お母さんも、首をかしげながらカツオブシを持ってきました。
お父さんは、カツオブシを、画用紙の上に乗せると、それを、押し入れの屋根板の代わりに置いて、ワナをしかけました。

「それで、オバケがつかまるの?」テッチは、ドキドキしながら聞きました。けれども、お父さんは、ニヤニヤ笑っているだけ・・・・・・。 
そして数分たった時です。

《ドサッ!》

 画用紙といっしょに落ちてきたのは、何と、小さな赤ちゃん猫でした。
「うわーっ、かわいい!」
お母さんとテッチは、またまた同時に、歓声をあげました。
そしてまた、もう一匹、赤ちゃん猫が、つられるように、おちてきたのです。
2匹の赤ちゃん猫たちは「ミュー、ミュー」と、ふるえながら鳴いています。
「おまえの兄弟たちだ・・・・・・。せいぜい可愛がってやるんだぞ!」
お父さんに言われ、
「ワァーィ! ヤッタァ!」
と、テッチはおおはしゃぎ。
「うんとかわいがるよ。ねっ! お母さん」
「ええ、そうね」

それから、10日が、すぎました。

 仔猫たちの親が、しばらくの間、心配そうに、庭からのぞいていましたが、安心したのか、最近では、こちらを見ながら、のんびりと、毛づくろいをしています。

 テッチは、幼稚園から帰ってくると、毎日妹弟たち(?)の世話でおおいそがし。
ミルクをあげたり、トイレの砂を変えたり、いっしょにジャレたり、それはもう、大ハリキリなお兄ちゃんぶりです。

「ねえテッチ? そろそろ猫ちゃんたちに、名前を付けてあげなくちゃね?」
と、お母さんが言いました。
「それじゃ、弟と妹にしようかな?」
「ウフフ・・・・・・いやだ、テッチったら・・・・・・もうちょっと仔猫らしい、かわいらしい名前を付けてあげましょうよ」
「そうか! それじゃあねぇ・・・・・・♪」


 〔来年は、もっとにぎやかになりそうですよ?
 じつは・・・・・・、お母さんのお腹の中に、あたらしい命が芽生え始めたことを、この時は、まだ、だぁ〜れも知らないのでした〕
                
                               (おわり)
  
 

 投票も、よろしくね〜(ノ~ 〓~)ノ ワタシノ アツイ クチヅケヲ...






 


2002年05月17日(金)

My追加
☆優しいあなたは両方 クリック してくれると思うな〜☆ 人気投票ランキング
初日 最新 目次 MAIL