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■ 【愛猫エッセイ】したたかな天使たち (後編)
今日の松本は、雨模様。 今、昼間と夜の仕事の合間を縫って、日記の更新をしている最中で〜す。 貧乏暇なし・・・・・(>_<)ヽ ナケルゼェ
昼間の仕事も、残すところ後2日・・・・・・。 10日以降は、夜一本になるのだ。 そうすれば、昼間、たっぷりと時間が取れるので、PCのお勉強も出来るし・・・。 もっと気合を入れて日記の更新もできるとおもうのです。(*^_^*)
さて・・・今日は、したたかな天使たちの後編をお送りいたします。
『したたかな天使たち』 (後編)
ボスと違って、ミュウーは箱入り娘で、三階の自宅から一度として外に出た事は無く、後に引越すまでの三年間は、マンションの中だけがミュウーの世界であった。 ミュウーがじゃれ盛りの頃、こんな事があった。棚に吊るしてあったスーパーのビニール袋でじゃれていたミュウーは、取っ手の部分を首に巻き付け、首吊り状態になったのだ。完璧に四肢が、だらん〜と伸びていた。 異様な鳴き声に驚き、駆けつけた私は、すぐに外そうとしたのだが、片手で体を支えながらなので中々上手く外れない。ミューの意識は、完全に無い。
パニックを起こした私は「どうしよう・・・、どうしよう・・・・・・」と叫ぶばかり。 運良く、丁度そこへ主人が帰り、私がミュウーの身体を支え、主人が巻きついた取っ手を外し、事無きをえたものの、暫くの間、ミュウーは失神したままだった。 ベッドに寝かせて全身をマッサージしたら、「ハタッ!」と目覚めたかとおもうと、部屋中を駆けずり回っていた。 パニック障害を起こしていたようだ。(爆) ひとまず私たちは、ミュウーの命が無事だった事を神に感謝した。
しかし、その三日後、性懲りも無く、又同じ事をしたので、そこに袋を掛けるのは、その日以来辞める事にした。
ミュウーは勝気だが、大変な臆病者である。家の中では大意張りなのだが、一度、試しに玄関の外に締め出してみた。のぞき穴からそっと覗いて見ると、無様に腰をぬかして抱腹前進をしながら、不安そうに鳴きじゃくっていたっけ。 そして、ミュウーはとても執念深い。息子がガールフレンドからプレゼントされた鉢植えの植物を、ミュウーに悪戯されたらしく、一寸叱ったらしいのだが、以後ミュウーは命の恩人である息子に、一切寄り付かなくなったのだ。しかも、息子が、側に寄るだけで「フワァーッ!」と威嚇する有様。
元々ミュウーは人間嫌いらしい。 そんなミュウーに、芸を覚える才能が有る事を発見した時は、はっきり言って驚きだった。ミュウーは私に似て、中々の天才である。(謎) 『おすわり』は、たった、十分程で覚え、『お手』『お変わり』『待て』と、すんなりと出来るようになって行ったのだ。良く『猫に芸を教えるのは難しい』と言われるが、それは先入観が働き、はなから諦めていて、誰も教えようとしないからではないか・・・・・・? と、私は思う。それとも、本当に、ミュウーが、マレに見る大天才(←親バカ?)なのかは解らぬが、猫を飼っているならば、根気良く試してみるといい。 最近は、やらなくなってしまったが、アルミホイルで作った小さなボールを主人が投げてやると、喜んで口にくわえて来る。小さな箱を主人が持ち「ここよ、ここに入れて」と言うと、ちゃんとそのボールを箱に入れる。 後、カーテンレールの綱渡り。(それならうち家の猫だってやるわよ、フン!)とおっしゃる奥様方・・・・・・。実はミュウーの、そんじょそこいらのニャンコ(失礼)と格別に違う処は、何と、レールの端まで行くと、ムーンウォークのように、いとも軽やかに、後ろ向きのまま、後ずさりするところなのです。 専門家(謎)の話しでは、後ずさりする前に、たいていの猫は、飛び降りてしまうそうです。 (ドウだ! まいったか。エッヘッヘ〜!) もう一つ、これも主人ワザなのだが、おやつを上げる時、気位が高く、素直に来ないミュウーに、主人が、特有の言い回しで『3つ数えるうちに来ないと、おやつ閉まっちゃうよ? さぁん〜・にぃい〜・い〜〜〜ち!』と言うと、2から1の間に、鳴きながら慌てて飛んで来る。 これが、何とも、可笑しいのである。
そんな事が取り上げられ、一度テレビにも出させてもらった事もある。(笑) フジTVの、「どうなってるの?」と言う番組だ。 人間嫌いのミューの事、取材不可能となり、事前に私達が撮って置いたビデオで間に合わせた。(笑)
そして最近引越しし、一戸建てに移り住んだ為、ミュウーは卒無く屋外デビューも果したのだが、気位が高すぎて生意気なせいか、しょっちゅう苛められて帰ってくる。(苦笑) とにもかくにも、ボスにしろ、ミュウーにしろ、猫は天使だ。 猫は犬と比べると、したたかで小憎らしい。 わがままで、小悪魔的で、意地悪で、気まぐれで、愛想無しで、可愛げが無くて、こっちが追えば逃げ回るくせに、こっちが逃げれば追ってくるetc・・・・・。 でも、そこがたまらなく良いのである。それこそが、猫の魅力だと私は思う。 そんなクールな猫が、たまにすり寄って来る。(おもにエサ欲しさだが・・・)その時の可愛さは、又格別だ。 猫をじっと見てると、目で語り、耳で語り、シッポでも猫は会話をする。 鳴き声一つで、何が言いたいのか解る。 私はそんな猫が、堪らなく大好きだ。 出来うるなら、一〇匹でも二十匹でも飼いたいと思う・・・・・・が、我が家は究極の貧乏なので、残念ながら無理な話しである。 いつも私達を癒し、楽しませてくれている愛すべき天使達に、心からお礼が言いたい。・・・・・・と、ここまで書いていたら、不慣れなパソコンと格闘している私の手元で、(エサもくれずに何やっとんじゃぃ)と、ミュウーがじゃれついて来た。 あ〜ぁ・・・・・、仕方が無い・・・。 それでは、カワユイ、カワユイ、娘のディナーのお時間なので・・・・・・。これにて失礼いたします!
2002年05月07日(火)
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