マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【愛猫エッセイ】半月ぶりのご無沙汰です。m(._.)m ペコッ &したたかな天使たち【中編】


皆様、ご無沙汰しまして申し訳ありませんでした〜。
心配してくれた人たちに、お礼を申し上げます。ありがとう

 4月23日から、私のPCが、全く動かなくなり、何をどう触っても言うことを聞いてくれず、パソコン通の友人の家に、ずっと入院していました。(爆)
 やっと退院してきた、我が親愛なるPCは、2000に姿を変え、友人いわく、今は絶好調との事。

 この半月間、日記の更新が、何よりのストレス解消だった私は、どれほど虚無な毎日を送りつづけてきたことでしょう・・・・・・( ・_;)( ;_;)( ;_;)(>0<)ワーン

ともかく、又、日記の更新ができる事で、私は、嬉しくて嬉しくて〜〜。
我が親愛なる、『ゲンゾウ君』に敬意を表します。

新機能も、搭載され、これから又々、猛勉強の日々が待っているのですが、何はともあれ、無事に戻って参りましたので、前回の続き、『したたかな天使たち』の
中篇を、お送りします〜。(*^_^*)

    
             『したたかな天使たち』 (中篇)


 ミュウーは、晴れて我が家の一員となったのである。
当初、ボスとミュウーの相性が一番心配では有ったが、相変わらず、ミュウーが一方的にボスに絡むだけで、ボスはその名の通り、でんと構えて応じない。
 本来ボスは、とてもおとなしく、優しい性格なので、私たちの心配を他所に、半月もしないうちに二匹は仲良くなった。
 二匹の関係は、まるで『お爺ちゃんと孫』と言った感じである。

 ミュウーは、何でもボスの真似をする。
ボスが眠っている時には、ボスに寄りかかるように眠り、ボスがエサを食べ始めればミュウーも割り込んでエサを食べる。
一度など、同じトイレで、ボスとミュウーとが、向かい合って用を足していた時には、おなかを抱えて笑い転げた。
 ボスが、ペット用の食器ではなく、コップからしか水を飲まないと、ミュウーも、それを真似て、コップから飲むようになった。
 2匹の天使達は、私たちの事を、とても幸せで、楽しい気分にしてくれていた。


しかし・・・・・・、一年が経ち、その年のクリスマスイブの日、私たちに、余りにも悲しい出来事が訪れた。

 十五年もの間、私達に、幸せと安らぎを与えてくれていたボスが、とうとう天に召されてしまったのだ・・・・・・。
 原因は、腎臓に出来た癌である。
ボスは、小さい時から身体が弱く、毎年十二月というと、獣医に掛かっていた事が多かった。
それは、後々、獣医から、私の身代わりになってくれていたのだという事を知らされ、私は愕然とした事がある。

 ボスはとても優しい猫だった。そして誰よりも一番私に懐いていた。
私が主人や息子とケンカをして、泣いていたりすると、「どうしたの?」と言うように鳴きながら寄ってきては、私の身体によじ登り、わざとじゃれついて、慰めてくれるのだ。

 当時、ある事情で一時的に子供を手放した寂しさから、松本市内のペットショップに、フト立ち寄った時、生後五カ月も経ってしまったという理由で、売れ残って居たボスと目が合ってしまった時、「お願い! 僕を買って?」と、ボスに鳴かれてしまったその時から、(あの時ボスは、確かにそう、鳴いたのだ)ボスは今迄、どれ程、私を癒し続けててくれた事だろう・・・・・・。
ボスは、私にとって息子の代わりだった。
 
 話が前後してしまったが、12月にボスが入院するのは、私の身代わりになってくれているからだと、真剣な顔をして獣医が言っていた事だが・・・・・。 
私事で申し訳ないが、私にとっての12月は、細木和子大先生の、六星占術によると、運勢上、最も悪い運気の始まりの月なのだ。
だから私の代わりになって、ボスが災難を被ってくれているのだと真顔で獣医は言うのだ。
(その獣医も、私も、六星占術を、崇拝している)
それは私も信じざるを得ない。

 亡くなる間際、あんなに大きかったボスが、段々とやせ細り、抱き上げると、まるでぬいぐるみの様に軽くなった・・・・・・。
そしてボスは、亡くなるまでの一月程、私の側から片時も離れなかった。

 自宅マンションの一階にある私の店(洋風居酒屋)の中になど、滅多に入ってくる事の無かったボスが、客と一緒に入って来ては、ずっと私のそばに寄り添っていた。ボスは店の常連客達にも、大変可愛がられていた。
夕方、私と一緒に階下に降り、ボスはふらりと何処かへ遊びに行く。そして店が終わる頃を見計らって、いつもドアの外でずっと私を待ち、一緒に三階へと上がる様は有名で、皆は『忠猫ボス公』などと呼んでいた。

愛しい、愛しい、ボスの死は、私にとって、自分の心臓をもぎ取られてしまったような、余りにも辛すぎる出来事だった。

 そんなボスとの悲し過ぎる別れを、知ってか知らずか、益々ミュウーは我が物顔になり、やんちゃな娘へと育って行く。

 しかし、ボスが死んで暫くの月日が過ぎた頃、皆でボスを偲ぶ為、辛いながらも元気だった頃のボスを納めたビデオを見ていた時。何と、ミュウーがすっ飛んで来て、画面のボスにじゃれ付いているのである。
そしてボスを呼ぶかのように、何とも哀しげな声で鳴いたのだ。
(ミュウーにも解るんだ・・・・・・)その姿は、新たに、私達の涙を誘った。
   
                         後編へと続く





2002年05月05日(日)

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