優しすぎて。
ショウくんにふられた事を、 私が信頼している友人に話した。
その多くはショウくんにたいして 嫌悪感を抱いたみたいで、 ショウくんにそれを話したら、
「オレは悪役キャラになっても仕方がない事をした。」
って言ってた。 自分の立場をよく分かってるみたいで、 私はそんなショウくんの優しさに 涙が出そうになっていた。
もちろん、その友人の中には佑もいた。 佑もさすがにご立腹で、 傷心の私に優しい言葉をかけてくれた。 そんな中で、佑の本音を聞く事になった。
私は今でも佑の事は特別だと思ってる。 もしショウくんと付き合ってたとしても、 他の人を好きになったとしても、 私は一生佑と一緒にいたいと思っていた。
キスもセックスも拒まれてしまうけど、 以前よりも増々兄妹が強くなっていた。
「私はいまでも、佑とキスしたい。 でも、すっごく我慢してるんだよ。」
「オレだってしたいよ。 でも、性格的にhiroを支えていく自信がなくなった…。 今はセフレじゃないし恋人でもない。 そんな状態でキスしたりは出来ないよ。」
「もし私がセフレでもいいって言ったら?」
「それは本音なの? オレにはそれがhiroの本音だとは思えないけど…。」
「少しでも私のどこかを好きになってくれたから、 キスしたりしてくれた訳でしょ? だったらその部分だけでもずっと好きでいてほしい。 その為にキスやセックスが必要なら、 私は佑なら喜んで受け入れるよ。」
「最初は付き合いたくてキスもセックスもしたよ。 でも、今は付き合う事は難しいけど、好きなんだ。 複雑だけど、これがオレの本心…。 だから今でもキスもセックスもしたいよ。 でも、今のhiroの本心がそういう気持ちなら、 正直オレの気持ちも揺らぐなぁ…。」
止められなかった。 ショウくんを失って、佑に甘えてる自分に気付いた。 誰でもいいから私を愛してくれる人と話したかった。
きっとショウくんは今の佑と同じ気持ちだろう。 失いたくないけど、いつかは失ってしまう。 それが恐くて、お互いに探りあってる。
私は何処にいけばいいの? 誰といればいいの? 何をすればいいの?
私は明日、 ショウくんに会って何を言うつもりなんだろう。 何をするつもりなんだろう。
一緒にいたいって言う気持ちに 理由なんかないはずなのに、 今は一生懸命その理由を探してる。 ↑エンピツ投票ボタンです
2003年11月16日(日)
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