Looc back again... #3
(前回までのあらすじ) 3月末、他県に転勤することになった 家庭教師の先生の送別会を行うことになった。 先生と奥さん&息子さん、私と両親、父の友人が揃った。 そこには私の元カレ:Yさんもいた。 だいぶ遊んでからお開きにしようという事にになって…。
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「なぁ、ラーメンでも食いにいかん?」
突然のお誘いに一瞬戸惑った私。 ←バカ それを見のがさなかったYさん。 ←流石
「あ〜…、でも明日もバイトあるよな。」 「えっ…、うん…。」 「どうする?行くなら帰りは家まで送るよ。」 「えっと…、車はバイト先の駐車場にある…。」 「じゃあそこまで送っていけばいい?帰り道だし。」 「うん。」 ←焦 「じゃあ、行く?」 「おごってくれる?」 「当たり前やん。」 ←笑 「じゃあ、行く。」 ←笑
この会話が終わる頃には気まずさも消えて、 以前と同じ二人に戻ってた。 ←謎
「じゃあ、オレらメシくって帰ります。」 律儀な彼は、ちゃんとうちの両親に伝えてた。 ホントは私が言うべきだったんだろうけど、 さすがにそこは大人だなぁと思ってしまった。
商店街を二人で並んで歩いた。 ニュージーでの生活のコト、新しい彼の仕事のコト。 前を歩いていた女の人が実はオカマさんだったコト。 ←笑 いろんなコトを話しながら歩いた。
しばらく歩いていると彼との距離が縮まっていた。 歩いている時の二人の体の距離もだけど、 離れていた分広がっていたココロの距離も縮まった気がした。 いつのまにか手をつないでい歩いてた。
彼が飲んだ帰りには大抵寄るラーメン屋さんに入った。 付き合っていた頃はまだ私は高校生だったから 夜中まで一緒に街の中でウロウロする事がなかった。 初めて行きつけの場所に連れてきてもらって、 また彼との距離が近付いた気がした。
お店の大将に 「いらっしゃい。今日は彼女連れか?」 って言われて、二人で苦笑いをした。 二人ともチャーハンを頼んだ。 出来るまでの間、お水を飲みながら話した。
ラーメン屋さんのチャーハンって、 なんであんなにおいしいんだろう???
たわいもない話ばかりだったけど、 会えなかった2年間にはたくさんの事が起きてて、 なかなか話は尽きなかった。
2時頃ラーメン屋さんを出て、 彼の車が止めてあるコインパーキングに行った。 彼が車を新しくしたのは知ってたけど、 助手席に載せてもらうのは変わってから初めてだった。
「前の車の方が好きだったんだけどな〜。」 ←悲 「しゃーないやん、兄貴が事故ったんやから。」
正直、まだ別れたくなかった。 もっと話をしていたかった。 バイト先に近付くのがイヤだった。 信号が青なのが憎らしかった。
夜中3時閉店のバイト先に着いた。 2時半だったからまだ営業中だった。 彼は私の車の前に自分の車を止めて、 買ったばかりの私の車をしげしげと眺めていた。
「いいなぁ、新車だろ?」 「うん、帰ってきた時にはもう親が買ってた。」 「へぇ〜。じゃあ、気をつけてな。」 「・・・・・。」 ←沈黙
私が高校生だった3年間に付き合っていた彼だから、 私がこの時に何を考えているかすぐに分かったらしい。
「オレもかまってやりたいけど、明日も仕事だし…。」 「・・・・・。」 ←淋
抱き締めてほしかった。 私がニュージーに旅立つ前日、彼は抱き締めてくれた。 行きたくないと泣いて彼を困らせたけど、 泣き止むまでずっと抱き締めててくれた。
もう一度そうしてくれる事を期待してた。
でも困らせてばかりいてもキラわれるだけ。 そう思った私は、素直に帰る事にした。 「じゃあね。」 って笑ってもう一度彼の顔を見た時、 彼の少し色白で細いキレイな顔が目の前にあった。
「!!!???」
↑クリック!!
この日を境に引き返せなくなってしまった。
2002年11月17日(日)
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