b*berry / hiro
出会って(2004年3月15日)から今日で日目
結婚して(2004年9月13日)から今日で日目
みぃの誕生(2005年10月17日)から今日で日目
さっちの誕生(2006年7月24日)から今日で日目
Look back again... #Last

(前回までのあらすじ)
3月末、他県に転勤することになった
家庭教師の先生の送別会を行うことになった。
先生と奥さん&息子さん、私と両親、父の友人が揃った。
そこには私の元カレ:Yさんもいた。
お開きになってから彼とご飯を食べにいった。
別れ際、淋しそうな私に、彼が突然…。

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「!!!???」

彼の顔が私の顔から離れて向こうを向いても、
私はしばらくそのまま動けずにいた。
21年とちょっと生きてきて、
驚いて動けなくなったのは初めてだった。

「…はい、もう帰るよっ。」 ←はい、ってなに???
「・・・ちょっと待って???」 ←困惑

いつまでもこっちを向かない彼。
↑たぶん照れていたんでしょう。
やっと思い出したかのように言葉を発した私。 ←まるで赤ちゃん

「どういうつもり???」
「・・・・・。」
「どーゆーつもり???」
「・・・・・。」        ←黙秘
「・・・分かった。親に言う。」 ←姑息
「!?」

最後のセリフを捨て台詞にして
車のドアを開けて出ていこうとした私の腕を、
彼は自分の方に引き寄せた。
そして口止めでもするかのように
さっきとは比べ物にならないぐらい深いキスをくれた。

一応私には彼氏がいた。
きっと抵抗するべきだったに違いない。
でも抵抗出来なかった。
でも、頭の中はいっぱいだった。

体中のすべての神経が口唇に集中してて、
他の部分は麻痺してるように動かなかった。

口唇が離れても、目も合わせられなかった。
まだお互いの顔が目の前にある状態で、
体は初春の寒さを忘れそうな程密着してて、
ずっと二人とも下ばかり向いていた。

彼は何も言わなかった。 ←言えなかった?
何も言わないで抱き締めてくれた。

私はやっとの思いで口を開いて、
「ありがとぅ。」
とだけ小さな声で言った。

その時にはもう目も見れるようになってた。
二人にとって初めてのキスじゃないし、
昔の感覚が戻ってきていたのかもしれない。
普通に目を合わせてテレ笑いをして、
私は少し乱れた髪を直してドアを開けた。

車を降りて運転席側にまわると、
彼が黒いフィルムをはった窓を開けてくれた。
頬に彼の手が触れて、もう一度顔を近付けた。

風で私の髪が顔にかかって、
「邪魔だね。」 ←笑
って言ったら、
彼は髪をどかしてもう一度軽くキスをくれた。

もう、恥ずかしくて笑うしかなかった私。
彼もココロの中ではすごく照れていたに違いない。

彼は最後に、
「気をつけて運転するんだよ。」
とだけ言って帰っていった。

これがすべて。
私が経験して、喜んで、悩んで、苦しんで、
この日記を書こうと思ったきっかけ。

この後、付き合っていた彼氏とは別れる決心をした。
Yさんとのキスを受け入れてしまった自分には、
もう彼氏と付き合う資格はないと思ったから。
彼氏も分かってくれた。

この後、Yさんに会ったのは5か月後。
7月になって、私が日本に帰った時だった。
あの時の話はしなかった。
今までと何も変わらない関係が続いている。

でも、確実に私の中の何かが変わった。
↑クリック!!

彼の目に写る私が、少しでもバカじゃありませんように。


2002年11月18日(月)

カコ / ミライ / ハヂメ / オニュゥ / モクジ

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