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2004年12月21日(火)
いとしい ふたたび

先に学校で 偶然 じゃない 奇跡的に 出会ったいとしい人のこと。 きょうも その人を探しに キャンパスの中で うろうろとしてしまった。

結局 わたしがいた隣の建物の中で アルバイトをしていたのだそうだけど。

5時まで待ったの。 会いたかったから。

ハグと 音だけのキスをして ふと いとしい人から たばこのにおいがきこえた。 髪の毛から。

 いやだ たばこ吸ってる。 

そういったら 「もう 大人なんだから」って。

 じゃあ わたしも吸う。 

「あんたは 子どもだからダメ。」って。

二つしか違わないのに.

わたしが 愛してるって あんなに 素直に言ったのに 年下は趣味じゃないんだ。 とか 云ってたのに 今の恋人? あなたより1歳上かな。 自分よりは1歳下だね。 とか しれっと答えていて、 ずるいやずるいや。ひどいよひどいよひどいよ。 って 何回も云って ちょっと おちついた。

でも わたしは わたしのいとしい人が 百貨店かどこかの ツリーに飾られていた ちょっと大きめのとりの羽を 大事にポケットに入れていることを知っている。 その子がね 先輩! クリスマスプレゼントいりませんか? っていって くれたんだ。 とか 教えてくれながら いとおしそうに その 羽根のふわふわを ポケットの中で ときどき 確認している。 わたしはそれを知ってる。

明日は 母校で クリスマスの礼拝がある。 実は もう この学校に通いはじめたのは14年以上前からだったけれど まだ 一度も その クリスマスのキャンドルライトサービスを 守ったことはない。 いつも ぎりぎりで キャンセルされたり 相手がいなかったり するんだ。