人物紹介 ☆ 「翼」−私。苦手なモノ → 恋愛 ☆
「T君」−友達のダンナの親友。 1歳年上。 私の事が好き?みたいです。 ☆
「H君」−出向先の人。元カレ。 6歳年下。 すごく好きだったけど、フラれた。 ☆
「 I さん」−同じ会社の元上司。 3歳年下。 好きだった人 ☆
「Nさん」−元元彼。 6歳年上。交際2年9ヶ月。 憎まれてます ☆
「Aさん」−10歳年上。 既婚者子持ち。 昔々の好きな人。 ☆
「あの人」−元元々彼。2歳年上。 1ヶ月でバッサリふられました。 私の通っていた大学の職員。 ☆
あなたには届かない
翼
MAIL
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2007年05月16日(水) ■ |
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本当の「結末」 |
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「ところで、どうして突然「あの人」の話なんかしたんですか?」
私は、「先輩」にたずねた。 私と「先輩」の間で「あの人」のことはタブーになっていたから。
「実は・・・。」
少しの沈黙の後に、「先輩」が言った。
「「あの人」結婚したよ。」
「そっか。良かったですね。」
私の口は、自動的にそう言った。
「だったらなおさら、私の写真なんか欲しがってたらだめじゃん。」 私は笑ってそう言った。
「「あの人」にとっては、翼とのことは「いい思い出」に、 なってるんじゃないな。」
「そっか。「いい思い出」か・・・。」
たいした衝撃は無かった。いつかそんな話を、 聞く時が来るんじゃないかと思った。 今更、切なくも悲しくも無かった。 ただ・・・、頭の中が空っぽになっていた・・・。
「一人だけ幸せそうに「いい思い出」にしちゃうなんて、 ずるいよね・・・。」
そう言ったとたん、「あの人」との思い出が、ワァーと、 蘇ってきた。
「そっか・・・。幸せに・・・なって欲しいね。」
それは、嘘じゃなかった。「強がり」だったかもしれないけど。
「別にショックでもないですよ?今更。私が衝撃受けるとでも、 思いました??」
私は、冗談ぽくそう言った。精一杯の強がり。 「本当の気持ち」は誰にも知られたくなかった。
「いや・・・。なんとなく。隠してるみたいのも、嫌だったからさ。」
「先輩」の気持ちは、すごく良く分かった。 私にも、「いい思い出」として、区切りをつけさせたいんだろう。
それから少し、「先輩」と話して、電話を切った。
本当の、本当のこと。それは・・・、
「あの人」が結婚したということ。
2002年秋。 「あの人」に恋をして、私はこの日記を書き始めた。 あの頃の自分には、想像もつかなかった、この恋の結末が、 ここにある。
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