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2005年11月18日(金) ■ |
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ポイズン(クリス・ウッディング)読了 |
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●読了:Poison(Chris Wooding) 翻訳≫『ポイズン』(クリス・ウッディング) ポイズンは、〈黒の湿地帯〉に浮かぶガル村の少女。父と継母と妹の4人で暮らしていた。ある日恐ろしい怪物が幼い妹をさらい、かわりに妖精の取替え子が残された。ポイズンは妖精王から妹を取り戻すべく、精霊獲りの男を旅の仲間に、住み慣れた村を出発した。行く手に次々現れる不思議と危険。持ち前の負けん気と機知でそれらを克服した彼女はようやく妖精王のもとにたどり着く。だが、それはまだ冒険のほんの始まりにすぎなかった!
うーん、微妙。なるほどね。 最初からポイズンの冒険は、脈絡なく次々危険が襲ってくる、ゲームの中のよううわべだけの作り事めいたところがあった。それを「あんまり面白くないー」と思いながら惰性で読み進んでいったら、後半に入ってそれには理由があったことがわかる。ネタバレしてしまうと、本書は『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)や『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル)のように、本の中と外の世界とか、ストーリーテラー(ポイズンの物語の創造者)とか出てきて、後半は物語世界の枠が壊れていく話なのだ。 まぁありがちなパターンに逃げられた感はあるけど、これはこれでよくできた話かもしれない。ただ、変に残酷だったり、悲劇的なところが好きになれなかったので私の中の評価はあまり高くないかなという感じ。
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