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2005年09月26日(月) ■ |
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比類なきジーヴス : ウッドハウス・コレクション(P.G.ウッドハウス) |
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●読了:比類なきジーヴス : ウッドハウス・コレクション(P.G.ウッドハウス) イギリス・ユーモア小説の巨匠P・G・ウッドハウスの最高傑作シリーズ<ジーヴス物>から傑作三編を厳選した待望のコレクション。 ぐうたらでダメ男の若旦那バーティーと、とんち男の召使いジーヴス。世界的に有名なこの名コンビと、オマヌケなビンゴやお節介屋のアガサ伯母さんたちが繰り広げる抱腹絶倒の人間喜劇。
ちょっと昔の英国を舞台にした、ごく軽いコメディ。英国貴族の青年バーティーとお付きの執事ジーヴスを軸に、友人や親戚たちが繰り広げる喜劇。 おもしろくて一気に読んでしまった。いやもう、バーティー(青年貴族)のダメダメっぷりが愛しすぎ。ジーヴスが失敬なやつだとか冷たいとか言ってるけど、もう十分甘やかされてるよ! ベッドの中で朝の紅茶を飲むシーンなんか最高。バーティーは、育ちのいい人特有の教養の高さと素直さを持ち合わせていると思った。世間知らずってわけじゃないのに、いつもまったり鷹揚に構えてるのがとても好印象。
この本は表紙とタイトルで損してると思う。内容は軽く読めるコメディなのに、この難しげなタイトルと絵のひとつもないシンプルすぎるデザインのせいで、難しい本に見えるよ〜。まぁ国書刊行会の本だし、しかたないか・・・。
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