|
|
2005年08月31日(水) ■ |
|
酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸) |
|
●読了:酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸) 出版社 / 著者からの内容紹介 祝 第26回吉川英治文学新人賞受賞!第2回本屋大賞受賞! 初のエッセイ集、受賞後第1作 イギリスとアイルランドにはとても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない。 いよいよ迫ってきた搭乗時間に、廊下を歩いていった私はそこで完全に立ち止まってしまった。そこには、大きな窓があった。そして、その外には、大量のあの乗り物が蠢いていたのである。ひえー、あんなにいっぱいあの乗り物がっ。信じられないっ。オーマイガッ。空港なんだから当たり前だが、博多でも羽田でもこんなに沢山の飛行機を見たことはなかったのだ。さーっと全身から血が引いて、抜けた。私は完全に思考停止に陥った。<本文より>
普通、エッセイというと「気の向くままに書いた」と言いながらも、何かしら話の流れってものがあるものだけど、本書はそれもない。支離滅裂で、何の脈絡もなく著者が心に浮かんだことを書いていった文章という感じ。それだけに、出てくる名作本のタイトルとその本まつわる思い出、どうやってお話を創作していくのか・・・という「作家・恩田陸」の核の部分みたいなものがダイレクトに伝わってきた気はする。本としては面白くなかったけど、「作家・恩田陸」に興味のある人は一度読んでみてもいいんじゃないかなと思います。
|
|