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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2005年03月25日(金)
ほうかご探偵隊(倉知淳)

●読了:『ほうかご探偵隊』ミステリーランド(倉知淳)
僕のクラスで連続消失事件が発生。僕は4番目の被害者に!といっても、なくなったのはもう授業でも使わないたて笛の一部。なぜこんなものが!?棟方くんの絵、ニワトリ、巨大な招き猫型募金箱、そしてたて笛が1日おきに姿を消すという奇妙な事件が5年3組にだけ起こっている。ニワトリなんか密室からの消失だ。この不可思議な事件を解決してみないかと江戸川乱歩好きの龍之介くんに誘われ、僕らは探偵活動を始めることにした。僕がちょっと気になっている女子も加わり事件を調べていくのだが……。そこにニワトリ惨殺目撃証言が!町内で起きた宝石泥棒との関連は?龍之介くんの名推理がすべてを明らかにする!!

面白くない。
事件が完全に学校の中、というかひとつのクラスの中に限定されていて、事件の規模がまさに小学生。本書の宣伝文句は「小学五年生経験者必読!」というもので、本当に終始「小学生の視点」で貫かれている本。現役の小学5年生が読む分には面白いのかもしれないけど、小学校を何十年も前に卒業してしまった私には、この事件の「くだらなさ」はちょっと辛いものがあった。率直に言うと、私は大人の視点で「くっだらない事を騒ぎ立てて、なにが『ほうかご探偵隊』だヴァカ」とか思ってしまったわけ。
ミステリーランドというシリーズがよき児童書を目指しているのをふまえて、あえて言わせてもらえば、こういう事件の規模の小ささを私のような大人にも「くだらない」と思わせないで読ませるのが本当の素晴らしい本じゃないかと思う。ただ、小学生の等身大の事件を題材にしてミステリーというもの、謎解きの面白さを伝えるという意味では、確かによく出来た本なのかもしれない。私にとっては面白くなかったけどね。