|
|
2005年03月23日(水) ■ |
|
M8(エムエイト)(高嶋哲夫) |
|
●読了:M8(エムエイト)(高嶋哲夫) 出版社/著者からの内容紹介 東京をマグニチュード8の直下型大地震が襲う!!若手研究者・瀬戸口が東京直下型大地震を予知。阪神大震災を同じく体験した三人の同級生たちそれぞれの葛藤を軸に、首都大地震を最新の研究を反映して完全シミュレーションした書き下ろし力作!
かなり面白かった。 【震災列島(石黒耀)】や【復活の地(小川一水)】などと同類の、地震をテーマにしたフィクション。 主人公は地震学者の青年で、年配の元大学教授と協力しながら、最新のスーパーコンピュータを使ったシュミレーションによる地震の予知に成功する。中間部で知り合いの議員を通して、政府や東京都知事に接触したり、インターネットを使って、地震が来ることを知らせようとする。そして、後半は予測した通り本当に起きてしまった東京直下型大地震の被害の様子をリアルに描いていく。 科学的な説明の部分と現実の被害が交互に描かれるなど、ストーリーにバランスが取れていてとても読みやすかった。お馴染みの地名・道路名が次々に出てきて、刻々と被害が広がっていくところが(不謹慎だけど)一番面白かったかな。
|
|