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2004年08月23日(月) ■ |
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Predator's Gold(Philip Reeve)@9/35章 |
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●読書中:Predator's Gold(Philip Reeve) / US版@9/35章 *表紙はHC、タイトルはPBへ *"Hungry City Chronicles"2巻。1巻は【Mortal Engines】 【8/7】の続き。1章は北方を主な活動場所とする古いTraction City(エンジンで動く可動式の町)のひとつ、アンカレッジの若き女侯爵フレイアちゃん(16歳?)の話だった。2章からは前作の主人公だった2人トムとヘスターの話になり、6章でアンカレッジに合流する。
2章。空に浮かんだ飛行艇乗りと商人たちの町エア・ヘヴンに滞在中のトムとヘスター。 前作からは2年以上の時が流れており、トムとヘスターは恋人同士を通り越して、もうすっかり「夫婦」。2人がエア・ヘヴンを離れようとした時、ねぐらである飛行機ジェニー・ハニヴァー号の前に見知らぬ男が立っているのを見つける。彼は歴史家のペニーロイヤル教授(Pennyroyal)と名乗り、外国へ行きたいのでジェニー・ハニヴァー号に乗せて欲しいと言う。ヘスターは嫌がるが、同じ歴史家であるトムはペニーロイヤル教授に興味を覚え、教授と共に3人でエア・ヘヴンを出発する。 ところが、ペニーロイヤル教授はエア・ヘヴンに来るまでに乗っていた他の飛行機に払うべき運賃を踏み倒していたらしく、さらに教授が乗った次の飛行機が、よりによって(あの有名な)ジェニー・ハニヴァー号だったこともあって、追っ手がかかってしまう。 追っ手に撃墜されて、雪の荒野に落ちてしまったジェニー・ハニヴァー号。ケガをした教授を抱えて、トムとヘスターが困っていた時、ビーコンを発していないTraction Cityに命を救われる。それがアンカレッジ、16歳(?)の女侯爵の治める、50人に満たない住人を抱えたゴースト・タウンだった。
さてさて、面白くなってきたぞ。トムとヘスターがちゃんと成長してて嬉しいな。前巻の終り方から予想はしていたけど、ちゃんと2人で助け合って生きてきたようだし。この時代にも戸籍とか結婚届なんてあるのか? 2巻に入ってからのヘスターは相変わらず容姿について悩んだりしてて、純粋なのは変わらないのだけど、なんだか「いつママになっても大丈夫!」みたいな妙な迫力を感じてしまうんですが(笑) よいよい。 アンカレッジの女侯爵フレイア(Freya)ちゃん。箱入り娘すぎて自分の町の現状が全然見てないみたいだね。でもヘスターとトムと出会ったから、触発されたら面白いことになるかな。ペニーロイヤル教授はねー。とっても胡散臭いけど、能力はあるんじゃないかと思う。話の流れから言って教授の「死の大陸(現・北アメリカ大陸)に緑の大地を見た」という話は本当なんだろうし。
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