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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年05月28日(金)
The Homeward Bounders(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)@2/14章

●読書中:The Homeward Bounders(Diana Wynne Jones) / US版@2/14章
久しぶりにダイアナ・ウィン・ジョーンズの未訳本を読みはじめてみる。これは『図説ファンタジー百科事典』では『故郷へ向かう人々』というタイトルで紹介されている本で(参考)、主人公の生きる現実世界=誰かのゲームの世界だった、という話みたい。う〜ん、いいね。最初っからつかみバッチリ! 
Chapter One
Have you heard of the Flying Dutchman? No? Nor of the Wandering Jew? Well, it doesn't matter. I'll tell you about them in the right place; and about Helen and Joris, Adam and Konstam, and Vanessa, the sister Adam wanted to sell as a slave. They were all Homeward Bounders like me. And I'll tell about Them too, who made us that way. ≫つづきを読む

「さまよえるオランダ人」って聞いたことある? ない? それじゃあ「さすらいのユダヤ人」は? ああ、まぁ別にいいんだ。そのことはまたいつか相応しい時に話すことにしよう。それからヘレンとジョリス、アダムとコンスタムと、アダムが奴隷として売りたがっていた姉妹のヴァネッサについて。彼らはみんな、僕と同じように『故郷へ向かう人々』なんだ。僕たちをそういう風にさせた「彼ら」のことも話すよ。
見てわかるように、なんとこの本は一人称だ! 珍しーっ! 主人公の少年はジェーミー・ハミルトン、13歳(と、2ページ目で自己紹介している)。ゲームの世界に入るというテーマはHexwoodでも出てきたけど、The Homeward Boundersでは主人公にとっての現実世界がイコール、高次の存在であるらしい「彼ら(They)」がプレイするゲームの世界だった、という設定みたい。
ある日、ちょっとしたキッカケがあって、ふとした事からジェーミーは「彼ら」によって、不要になった駒として世界からはじき出されてしまう。こんな感じで。
「不確定要因は要らぬ。お前はゲーム(Play)から追放された。境界(The Bounds)へ行くのは自由だが、他の世界のゲームに侵入することは許されない。もしも自分の家へ帰ることができれば、通常の方法で再びゲームに参加するのはかまわない」
怖っ!