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2004年04月09日(金) ■ |
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Enchantment(Orson Scott Card)@3/20章 |
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●読書中:Enchantment(Orson Scott Card)@3/20章 ≫Chapter One : Leaves オーソン・スコット・カードといえば『エンダーのゲーム』から始まるエンダーシリーズとかで有名なアメリカのSF作家だが、この本はロシアの「眠り姫」を元にしたファンタジーと聞いて挑戦。冒頭は思いっきり現実世界、リアルすぎちゃって一体どこがファンタジーなの?という感じ。これからファンタジーになるんだろうか?
主人公はソ連生まれ&在住の10歳のユダヤ系少年・本名Ivan Petrovich Smetski、家の中ではVanya、外ではIvanと呼ばれている。Ivanはつまり「王子役」らしいな。最初の2章は、Ivanが10歳〜20代半ばになるまでを駆け足で追う。ソ連に住んでいたIvanとその両親が迫害されて仕事や住むところを失い、しかたなく田舎に住む親戚のMarekの農場に身を寄せ、しばらく経ってビザが下りてから家族3人そろってアメリカへ移住する。アメリカへ渡った3人は新天地の暮らしに慣れ、Ivanはアメリカの学校へ行き、やがて大学を卒業して父と同じ分野の学者になる(古い言葉や文書を解読するのが専門らしい)。そしてRuthというアメリカ人女性と出会って結婚する。Ivanの母は「Ruthと結婚してはいけない。あなたの相手は彼女ではないはず」と全く心当たりのない事を言って反対するが、Ivanは取り合わない。そしてソ連が崩壊。 郷愁にかられたIvanは、Ruthや家族を放って、改革の真っ只中の激動のロシアへ渡る(リサーチという名目)。実は、Ivanがロシアへ行きたがるのには理由があった。Marekの農場に身を寄せていた時、Ivanは一人で出かけた近くの山の深い森の中で、木の葉に埋まって死んだように眠る美しい女性を見たのが忘れられないのだ。最初は死体かと思ったが、ふと気がつくと、そこには木の葉があるだけだった。あれは一体なんだったのか。彼女はまだあそこで眠っているのだろうか・・・。
とまぁ、3章までのところは全然ファンタジーじゃないし、ときどき描写がみっしり濃く詳しくなるのは気になるけど、時間が駆け足で進むわりにストーリーに脈絡がなくてクソ面白くもないんだけど。・・・多分、この辺までは前置きなんだろうから、これから面白くなるんだろう。なってくれないと困る。できればあと数十ページ以内に、私の忍耐が切れる前に! *【Hatrack River : The Official Web Site of Orson Scott Card】
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