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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年03月24日(水)
果しなき旅路 : ピープル・シリーズ(ゼナ・ヘンダースン)読了

●読了:果しなき旅路 : ピープル・シリーズ(ゼナ・ヘンダースン)
〔ピープル・シリーズ〕女教師ヴァランシーが赴任したのは、谷間のゴーストタウンさながらの鉱山町。そこで掟に縛られ、隠れるようにして住んでいる人びとこそ、じつは、遠い星からの難民、超能力さえもつ〈ピープル〉だった……ヘンダースンが故郷をうしなった者の悲しみ、同胞愛を謳いあげた連作短篇の長篇化
*原書はIngathering: The Complete People Stories of Zenna Henderson(新装完全版)に再録されている。

先日読んだ【光の帝国 : 常野物語(恩田陸)】の元ネタだというので買ってきた本。遠い星からの難民がひそかに暮らす町。全員が超能力者である≪同胞≫の子供たちが行く学校へ≪外界人≫の先生がやってくる。その町での出来事、地球へ不時着した時に離れ離れになった人々とその子孫のエピソード、能力ゆえに孤独になってしまう人たちのそれぞれの物語が連作短編形式でつづられる。
なかなか面白かった。原題はPilgrimage(Zenna Henderson)で、タイトルから分かる通りけっこう宗教的。≪故郷≫が「約束の地」だとか、≪同胞≫の能力は聖書に出てくる聖人たちの能力に近いような気がするとか・・・まぁ、そういうのも含めて、全体に漂う終末的な感じがなかなかよかった。透明な哀しみと故郷への愛着、同胞愛をテーマに繰り返される同胞たちのエピソードは『光の帝国 : 常野物語』と似ているけど、より切実で哀しさの方が強かったかな。読みながら不思議な気分だった。
読んでみて気がついたけど、もしや【Ormingat Trilogy(シルヴィア・ウォー)】もこの本からの派生では。