|
|
2004年01月29日(木) ■ |
|
フローラ逍遙(渋澤龍彦)読了 / アリス本4冊 |
|
●読了:『フローラ逍遙』 平凡社ライブラリー(渋澤龍彦) 内容(「BOOK」データベースより) 水仙・椿・薔薇・コスモス…「竜彦の国=ドラコニア」に咲く25の花々を描いた、生涯の最期を飾る優美にして閑雅な博物誌。東西の植物画75点をオールカラー図版で収録する。花々の匂う渋沢家の庭へ。 目次:水仙 椿 梅 菫 チューリップ 金雀児 桜 ライラック アイリス 牡丹 朝顔 苧環 向日葵 葡萄 薔薇 時計草 紫陽花 百合 合歓 罌粟 クロッカス コスモス 林檎 菊蘭
【星見想さん】に掲示板で薦めていただいて、図書館で借りてきた本。 おもしろかった。著者が関わりを持つ花の思い出、それぞれの花のイメージや東洋と西洋の分布の違いなど、花に関するエピソードを集めたエッセイ。1つの花につき4ページくらい。まず話題の豊富さに関心した。ものすごく博識な人で、色んな花に関する歴史なんかが次々飛び出してくる。それに、文章が綺麗でとてもよかった。五感に訴える文章というのか、花の色や形、におい、手触りに加えて、その時飲み食いしたものの話も出て来たりして・・・上手だね〜。五感全部と結びついた花の思い出。最初の"水仙"の話を開いたらとても読みやすくて、一気に最後まで読んでしまった。
≪アマゾンから到着 和書4冊¥4,107≫アリス本4冊 ◆ふしぎの国のアリス 集英社文庫(北村太郎・訳)¥343 先日買ったハードカバーの単行本、鏡の国のアリス 海外ライブラリーと同じ訳者のもの。集英社文庫の「鏡」は、また別の訳者さん(アマゾンの書誌を見る限り、表紙もずいぶん雰囲気が違うみたい)。この北村太郎氏の訳は非常に個性がある。アリスが現代っ子でクソガキ!(笑) 「絵ぬき、会話ぬきの本なんて、どこがおもしろいんだよ」「今夜、あたしがいないから、ダイナ、きっと淋しがるだろうな!」「お茶の時間にダイナにミルクやるのを忘れなきゃいいんだけど。ダイナ、会いたいよーっ!いま、ここにいてくれればいいのにさーっ!」 ・・・お嬢さんじゃないアリスもなかなか良いかも。テニエルの絵には合ってないけどね(^^;
◆不思議の国のアリス 河出文庫(高橋康也,高橋迪・訳)¥621 絵はテニエル。高橋康也・迪夫妻による「不思議」のアリス。スタンダードで大人っぽい訳なので、始めてアリスを読むならこの本がいいと思う。ただ、揃いで「鏡」が無いのと、本の作りがイマイチなのが難点。質の良い紙を使ってるせいで、やたらと重い上に綴じが弱い。私みたいに扱いが荒いとすぐページがバラけて来てしまうので・・・実はこの本を買うのは2冊目だ。
◆不思議の国のアリス(高橋康也,高橋迪・訳)¥1748 文章はひとつ上のと同じで、イラストがアーサー・ラッカムという本。モノクロとカラーのイラストがあちこちに入ってて素敵。洋書版も欲しかったけど、翻訳版は読み比べる楽しみがあるからなー・・・。 *表紙は洋書版にリンクしています。
◆子供部屋のアリス(高橋康也,高橋迪・訳)¥1200 今さっき読み終わったので明日感想書きます。
|
|