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2003年12月18日(木) ■ |
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冬至まで(ロザムンド・ピルチャー)@80/504p |
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●読書中:Winter Solstice(Rosamunde Pilcher)@80p 翻訳『冬至まで』 / Excerpt / 去年のレビュー ふ〜、この本を読むとホッとする。冬だなー、クリスマスが来るなーって感じ。2回目だしリラックスして読めそう。 Winter Solsticeは私が最初に読んだピルチャーの本だ。去年のクリスマスにこれを読んで惚れ込んだのが、ピルチャーの世界にハマっていくキッカケだった。「クリスマス本を1冊」と聞かれたら、私の場合もう迷わずこれ! 多分来年のクリスマスにも読むだろうから、ビニールカバーでコーティングしてしっかり「保存版」状態になってる。 ストーリーを一言で言うと、家族運のない孤独な人たちが、縁があって寄り集まって穏やかな幸せを見つける話、かな。・・・と聞くとよくある話みたいだけど、実際私も読むまでそう思ってバカにしてたんだけど、癒し系とかお涙頂戴系の薄っぺらいのとは全然違う。この本は本当に名作だと思う。Yahoo!掲示板で読んだ時も、なんと読んだ人がみんな揃ってハマって感動してしまったという・・・読書会は何度もやってるけど、そんなのこの本だけだ。
*エルフリーダ(62才) 結婚と離婚を何度か繰り返した後知り合った最愛パートナーと死別。 *オスカー(67才) 妻と娘を事故で亡くしたばかり。 *サム(36才) 仕事で6年間ニューヨークに暮らす。離婚して英国へ帰ってきたところ。 *キャリー(32才) オーストリアのスキーリゾート地で働いていたのが、突然帰国。失恋したばかり。 *ルーシー(14歳) キャリーの姪、ローティーンの女の子。母親が再婚してひとりでアメリカへ行くことになり、クリスマス休暇を過ごす場所がなくなる。
この本には章分けがない。この5人の視点に順番に切り替わりながら、各自の事情が明らかになって、スコットランドのヴィクトリア朝風の家に吸い寄せられていくと。
<内容> 英国南部の小村に独り移り住んだ62歳の元女優エルフリーダは、教会のオルガン奏者オスカーの家族と親しくなるが、突然の悲劇が彼を襲う。エルフリーダは、立ち直れないオスカーのために、彼のゆかりの地スコットランドへともに旅立つことを決意する。自立し、キッと前方を見つめて、さわやかな強風のような印象を与えるエルフリーダ。"人生の災難を耐えやすくするには笑いとばすにかぎる"を信条に、いつもユーモアを忘れず、みずから悲哀と苦悩を知るがゆえの優しさを合わせ持つ。
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