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2003年10月30日(木) ■ |
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Dealing with Dragons(Patricia C. Wrede)@10/15章 |
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●読書中:Dealing with Dragons(Patricia C. Wrede)@10/15章 いやー、これは本当におもしろいわ。funnyで軽いアメリカ英語のファンタジーって楽! 気に入ったから箱入り4冊セット(¥2222)を買ってしまおうかと考え中。2〜4巻をバラで買うと¥1947なので、300円違い。
もの言うカエルのアドバイスに従って山へやってきたシモレーヌは、ドラゴンたちに出会ったのを幸いに「ドラゴンの姫」に立候補(ドラゴンの姫とは家政婦のような仕事を期待される存在らしい)。それは普通、どこかの国の姫がさらわれて来て「しかたなく」なるもので、そこへ騎士が助けに現われてドラゴンに戦いを挑む、これが物語の「ふさわしい形」というもの。自分から勝手にやってきて「ドラゴンの姫」に立候補するなんて前代未聞だ! と、しばらくもめた結果、Kazulというものずきな雌ドラゴンがシモレーヌを引き取ることに。セランディル王子と結婚することを思えばシモレーヌはなんだって平気だったが、Kazulとの暮らしはなかなか上手く行っていて、とても楽しかった。なのに、次々と騎士たちが邪魔しに現われる! シモレーヌの父王の「ドラゴンを倒し、娘を救出した者に国の半分を与える」というお触れのせいらしい。なんて面倒な! 私はここの暮らしが気に入ってるんだから、放っておいてくれればいいのに!
シモレーヌと友達になるアリアノーラ(Alianora)の身の上話には笑った。童話のパロディの連続。ex.「隣の国の舞踏会に招かれたとき、おばさまの知り合いの妖精にガラスの靴を貰ったの。なのに私、自分の城から出る前に靴を割っちゃったのよ!」(69p)
*チェリー・ジュビレ ・・・シモレーヌの得意なデザートで、Kazul(ドラゴン)の好物。 *Patricia C. Wrede(パトリシア・C・リーデ)の翻訳 短編を収録したアンソロジーがあることが発覚。翻訳はこれだけしかないみたい。社会思想社の現代教養文庫だから絶版だけど。 ≫いにしえの呪い : 魔法都市ライアヴェック1
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