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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2003年10月25日(土)
冒険のはじまりしとき : 女騎士・アランナ1(タモラ・ピアス)読了

●読了:『冒険のはじまりしとき : 女騎士・アランナ1』(タモラ・ピアス)
 原題≫Alanna: The First Adventure
舞台は、中世ヨーロッパを思わせるトートル王国。アランナは、たぐいまれな魔力と騎士としてのセンスを兼ね備えた地方領主の娘。貴婦人になるように父から命じられるが、彼女がなりたいのは騎士。そこで、ふたごの兄と入れ替わり、男の子になりすまして宮殿で騎士の修業をはじめた。周囲にばれないよう気をつけながら、女の子である身体的な弱さもたゆまぬ努力と天性のセンスで切り抜けてゆく。周囲の登場人物も多彩で、アランナの忠実な付き人コラムや、アランナの味方となる国王の息子ジョンナサン、父親代わりとなってくれる師マイルズ、街の盗賊でありながらアランナのよき理解者ジョージなどさまざまな人間がアランナに関わってくる。ライトニングという不思議な剣を手に入れ、魔法の才もどんどんと磨かれていく中で、王位を狙うロジャー公爵は、魔法の才を持つアランナにさまざまな災いをもたらす。難題をくぐりぬけ、アランナの冒険が始まった!! 

なかなか面白かった。設定的には『ざ・ちぇんじ!』の中世騎士&魔法の世界バージョンって感じのライトノベル。軽さとノリもいい勝負(笑) 男らしく勇ましい姫君アランナ(と、女らし・・・・・くはないけど、騎士修行なんてまっぴらごめん、僕は魔法使いになりたいんだ!という若君トム)の物語。
4部作の1巻である本書では、アランナがトムと入れ替わってやって来た宮殿の生活、女であることの肉体的なハンディを乗り越えて騎士修行のハードルをこなしていく様子が描かれる。一緒に修行中の王子様(ジョナサン)とその取り巻きたちと友達になったり、気の合ういい先生(父親代わり)と出会ったり、ジョナサンの命を狙う敵に陥れられそうになったり。世界の設定が細かく出来てておもしろかった。宮殿の生活、従者とか従者見習とかの設定、規則・規律、剣や魔法の修行、勉強・・・。ストーリーはお決まり通りで目新しさはないけど、まぁ型破りな女の子の成長と恋愛物語、と思えばそれほど不満はない。意地っ張りなアランナは結構好きかな。ジョナサンたち男連中はなんだか少女漫画に出てくる男の子みたいだ。でもまぁ、いいんじゃない? おもしろかったです。続きも読みたい。
タモラ・ピアスは始めてだけど、大体噂から予想してた通りの雰囲気だった。別シリーズのSandry's Book; Circle of Magic, 1が積読中なので、次に読むのはそれが先になるかも。

*『冒険のはじまりしとき』は"The Song of the Lioness"4部作の1作目の翻訳。
 1作目:Alanna: The First Adventure 冒険のはじまりしとき
 2作目:In the Hand of the Goddess 女神に守られて
 3作目:The Woman Who Rides Like a Man 砂漠をかけぬける女
 4作目:Lioness Rampant 伝説の宝石
*4冊セット:The Song of the Lioness Quartet¥2041
*タモラ・ピアス 公式サイト
*Excerpt from ALANNA: THE FIRST ADVENTURE