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2003年03月26日(水) ■ |
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血文字パズル(有栖川有栖 他)読了 |
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●読了:血文字パズル(有栖川有栖 他) 角川スニーカー文庫のミステリ・アンソロジー。共通項はダイイングメッセージ。4つの血文字パズルを読み解け!・・・みたいなコンセプトらしい。読みごたえがあって、なかなか良かった。一番気に入ったのは4、「みたびのサマータイム」(若竹七海)。
1、火村&アリス「砕けた叫び」(有栖川有栖) 火村&アリスがムンクの「叫び」人形の謎に挑む。アイテムがマニアくさくて大変よろしい。つか、その前に朝井さんとアリスがツーショットなのがちょっと気になった。
2、デュパン鮎子&奈緒「八神翁の遺産」(太田忠司) 安楽椅子探偵・デュパン鮎子とその孫・奈緒が、"風の街"の秘密を解く。ミステリっていうより、占い、風水、オカルトの世界? 悪くなかったけど、いまいちインパクトが弱くて説明不足な感じ。
3、メルカトル鮎「氷山の一角」(麻耶雄嵩) 希代の銘探偵・メルカトル鮎が"5秒で解決できる事件"に仕掛けた取っておきの趣向。このメルカトル鮎って嫌いだ。この話だけ破りとって捨ててもいい?って感じ。なんて嫌味でヤなヤツ。
4、杉原渚「みたびのサマータイム」(若竹七海) 渚が17歳の誕生日に出合った青年と過ごす、キュートで残酷な夏休み。渚がかわいい〜!!女子高生に、屈折した青年に、仲の良い友だち。ミステリというより、かつてのコバルト文庫のノリで、賑やかな海辺の町が見えるようだった。
●読書中:Tom Brown's Schooldays(Thomas Hughes)@2章 元気いっぱいのトム・ブラウンがラグビー校に入学した。19世紀イギリスのパブリックスクールでの少年たちの日々をいきいきと描く。 翻訳:『トム・ブラウンの学校生活』上下巻、岩波文庫。
去年の11月、ふしぎ発見のハリーポッター特集で、「寄宿学校もの」の古典的名著と紹介していた英国の小説。テレビで見るまで聞いたこともなかったけど、かなり有名な作品らしい。初版は1857年、日本では江戸時代。(^^; そっかー、英国ってこの頃からこうだったのね。単語が難しい!今2章なのだけど、最後まで読みきれるか不安〜。翻訳本も入手してあるから、内容はまぁなんとかわかるが・・・。
<メモ> 阪南大学の【ハリー・ポッターとイギリス文化】*9.寄宿学校フィクションとは ジンジャーとピックルズの【英国探検隊(第9回)トム・ブラウンの Uffington】
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