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2002年12月11日(水) ■ |
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冬至まで/Time Stops for No Mouse |
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●読書中:Winter Solstice(Rosamunde Pilcher)@207p オスカーとエルフリーダがスコットランドに来て、そこに馴染んで行く様子。50年ぶりに故郷に帰るってどんなだろう。昔の知り合いがまだちゃんと生きていて、訪ねてみるとちゃんと旧交が復活したり。直接知り合いじゃない人からも、親戚関係を元に「(オスカーは)○○の甥なんだから絶対に大丈夫さ」「オスカーは××の孫息子なんだぞ」なんて言われたりして。しかもオスカーじーさんも本当はいい人なものだから、ちゃんとその信頼に応えて、良い循環で輪が広がっていく。こういう地域コミュニティって私は経験したこと無いなぁ。本当、面白い。エルフリーダの方も、ちゃんとマイペースで独特の魅力で友達を増やしているし。
エルフリーダと友達がお茶をする場面が素敵だった。窓辺で紅茶を飲んで、ほのぼのと色々な話をする。「今日は暖かいから窓辺に座りましょう」なんて言葉に本気でしみじみしてしまった。いいなぁ、こういうの。ああ、癒される・・・なんかずっと読んでいたいかも・・・。
●読書中:Time Stops for No Mouse(Michael Hoeye)@15章 全部で75章。1〜4ページ位の細かい章に分かれていて、私が読んでいる本ではその冒頭にワンポイントの影絵のイラストがあるのだが、これがまたイイ! 1章は飛行機(Hermuxの客、リンカが飛行士だから)、2章は鍵(Hermuxが家の鍵を取り出したところでトラブルがあった)、3章は鳥籠(Hermuxが籠の中にテントウムシを飼っているから)という調子で、4章は地球、5章はコーヒーカップ、6章は腕時計、7章は万年筆、8章はスケジュール帳、9章は工事中の標識?、10章は有刺鉄線、11章はクローバーの束かな。12章は舞台とスポットライト、13章は蝶々、14章は黒丸に白抜きで兜のマーク?という具合。それがちゃんと内容に合ってる!ちょっと変わっていて、ファンタジー小説というより、劇みたいに「場」が切り替わって流れていく感じがする。12章ではオペラの配役がプログラムそのままに乗っていたりして、視覚的に楽しい。
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