|
|
2002年08月05日(月) ■ |
|
超個人的 注目の新刊情報 |
|
≫住基ネット あ、うちの自治体、入ってないし。こんなことで有名になってなんだかな〜とも思うが、このいちゃもん付けまくりの頑固さは、非常〜にうちの自治体らしい、とちょっと思う。つか、前から区長某が嫌がって嫌がって「入らないぞ」とは言ってたみたいだけど、本当に拒否しちゃったんだねー。
◎超個人的 注目の新刊情報(その1) ≫『アルテミス・ファウル妖精の身代金』(オーエン・コルファー) <内容> アイルランドの裏社会の御曹司で12歳のアルテミスは、妖精の持つ魔法書を、コンピューターで解読、巨万の富を得ようとする。妖精たちはあらゆる手段でアルテミスに立ち向かうが−−。本場イギリスで「ハリーポッター」を抜き、第一位!悪の天才少年の登場に妖精界は大パニック!!2003年映画化決定!
ひょえ〜、Eoin Colferって「オーエン・コルファー」って読むの!?知らなかった!(爆)例の、ハリーをぶっ飛ばして長い間ベストセラーになってた「悪のハリー・ポッター」ことアルテミス少年。彼の悪辣な突き抜けぶりを描いたハードボイルドファンタジー3部作の1作目、の翻訳書。著者自らが「妖精たちの『ダイハード』」と呼ぶ、「2001 年最大の話題作」。 ・・・私が読んだのは1年半前。はっきり言うと好みからは外れまくった本だったんだけど、強烈なハードボイルドさに呆然としているうちに、読み終わってしまったという・・・なんとも判断に困る本だった。これは、面白いって言うんだろうか・・・。(^^; アルテミスは「悪のハリー・ポッター」というより、ドラコ・マルフォイを凶悪にした感じだと思ったとか・・・ファンタジーに拒否反応が出やすい人でもOKっぽい・・・という私の印象は? 訳文はどうなんだろう。早く色んな人の感想が知りたい。 <関連リンク> ・本書の原書≫Artemis Fowl(Eoin Colfer) ・続編(2作目)の原書≫Artemis Fowl: The Arctic Incident(Eoin Colfer) ・公式サイト≫The Artemis Fowl ・レビュー@タトル≫こちら(一番下の欄) ・もっと詳しいレビュー@大島教授の[暖蘭亭日記]さま≫こちら(2001/5/1の日記)(最後まで粗筋が書いてあるので要注意) ◎超個人的 注目の新刊情報(その2) ≫『第四の手』(ジョン・アーヴィング) おおお、予定通り出てるな、先日読んだThe Fourth Handの翻訳が。翻訳が出る前に読み終わってよかった。はははは この本も、是非ともいろんな人の感想を聞いてみたいので、あちこちでレビューが読めるようになったらとても嬉しい。人によって著しく感想が違ってくるんじゃないかと思うし。
●『ローマ帽子の謎』(エラリー・クイーン)読了 <内容> 衆人環視のローマ劇場の中で、突然、死体となって発見された正装の弁護士! シルクハットが紛失していることを唯一の手がかりに、名探偵エラリー・クイーンの苦心惨憺たる活躍が始まる。その名前を一躍、推理小説界のスターダムに押し上げて、ヴァン・ダインと名声を競わせるにいたった記念すべき処女長編。さすがエラリーの推理は、後日あるを思わせる本格推理の傑作である。(文庫の紹介文より)
うーん。トリックや事件の真相は確かになかなか良い。なるほど、と納得できるし、意外性も十分だし、最後まで真相が読めなかった。でも、設定が古くて笑えた。動機が黒人の血が混ざっている事をネタに強請られたからだなんて、時代がかってるにもほどがある。(^^; 同じ古典ミステリーでも、アガサ・クリスティーの本は怨恨、恋愛関係や遺産問題など、いつの時代も変わらないものが動機になってることが多いんだけど・・・読みながら、これがエラリー・クイーンか、と思った。帽子の件も、「観劇に行く時は正装にシルクハットで」という決まりが守られていた時代だからこそ、成り立ったわけだし。それはそれで逆に面白かったけど、時代ものとしての印象の方がずっと強いというのは、ミステリーとしてはどうなんだろう。警察の仕事の様子や、端々に現れる当時の風俗習慣などはおもしろかった。アガサ・クリスティーがもっと深い、人間性を描くのが上手なのと対照的に、当時の空気が伝わってくるような本だった。 キャラクターは良かった!「本の虫」でマイペースな自由人エラリーと、警察機構の中の大物・クイーン警視を中心に、召使の少年ジェーナ、クイーンの仲間や部下たちなどが生き生きしていて。その辺の楽しさがあるからこそ、最後までちゃんと読めたのかもしれない。
|
|