今年中にDark Lord of DerkholmとYear of the Griffinの翻訳が出るそうです。このダイアナ・ウィン・ジョーンズの未訳本は2連作になっていて、1998年と2000年に出版されたDWJの最新シリーズ。ニュースソースは浅羽莢子さんのサイトの掲示板。東京創元社より、9月頃に2部作の1作目、11月頃に2作目が出るとか。邦題未定。 この2作は私も未読なので、内容についてはYear of the Griffinが魔法使い大学(The Wizards' University)とやらを舞台にしているらしい、としか知りません。近いうちに読んでみるつもり。
●読書中:The School at the Chalet(Elinor Mary Brent-Dyer) あっはははは、なるほどね〜!これは、確かにおもしろいわ!!今朝読み始めたばかりなのでまだ最初のほうだけど、この本は多分私が好きなタイプだ。 本って、文学、ミステリ、ファンタジー、SF・・・のようなジャンル分け以外に、ジャンルを超越した「性質」ってあるでしょう?明るくさわやかな話、感動もの、泣ける話、じわ〜っとくる話、考えさせられる話、怖い話、のような。怖い話が「ホラー」とは限らないし、感動ものの「ミステリー」っていうのもあるように。この日記では「タイプ」「匂い」「雰囲気」「感じ」なんて表現してるけど。
私が一番好きなのは、夏の空みたいな、明るくて濃くて勢いのある話。つまり私の中では、DWJと、有栖川有栖と、先月読んだThe Nanny Diariesの間には共通性があるわけ。で、何が言いたいかというと、この本も同じ匂いがするので好きになれそうだな、と。 この話はキャラも良いし・・・特に女性キャラ。今のところ20代の女性がひとりと、ローティーンの女の子が2人でてくるんだけど、みんなそれぞれ個性的。特に20代の女性は、親を亡くして財産も何もないまま、13歳の妹を育てていかなくちゃいけないという立場にいる。そこで、誰にも頼らず、独立独歩で「オーストリアのアルプスの山小屋(chalet)に学校を開こう!そうよ、あそこなら体の弱い妹の健康にも良いし!」と決めて実行してしまうのがすごく素敵。 まだ最初の方だから、これから話がどう転がっていくかわからないけど、とにかくThe Twins at St Clare'sのようなよくある学園ものの定番の形の、既存の学校に新入生として入学してどうこうする話とは全然違うみたいで期待できそう。